麻衣ちゃんの処女恥臭-2
「あ、してるんだー。いいじゃんするのが普通だよ。あたしだって彼氏いてもちろんセックスもしてるけど、どうしようもなくムラつくときとかはしちゃうもん。特に生理明け。男ほどしょっちゅうはしないけどね」
琴美がまた俺をチラ見する。俺の顔は赤くならなかったけれど、代わりに陰茎に血流が集中する。
「オナニーのときに触ったりするじゃんクリとか小陰唇とか。麻衣ちゃん的になんか違和感あったりするの？」
「……あ、え……ち、ちょっと、は……」
麻衣ちゃん、オナニーしてるの認めちゃったよまずいなこれ。いやまずいのは俺の尿道が急激に中和されている、つまりカウパー腺液がふんだんに分泌されていることだ。
「なんか硬い、とか大きい、とか？」
「……は、はい、その……私のって、えと……男の人から見たら、なんていうか、その……物足りない、の、かな、って……」
動悸が伝わってきそうな、吐息の温度が高くなっていそうな麻衣ちゃんの声を聞いていると、その漏れ出す息臭を無性に嗅ぎたくなる。せめてもう少し近くに座りゃよかった。
「物足りない、って、感度とか？」
たたみかけるなあ琴美。お前絶対俺とのエロトーク、後ではヤだったみたいなこと言ってたけど何気にあれ楽しんでたろ。もしかしておまんことかおちんちんとか言いながら濡れてたんじゃねえか、俺も先端を濡らしながら立ってたけど。
「んん……感度、っていうか……なんか、あそこってもう少し、その、男の人が、こうふん、する感じじゃないといけないのかな、って……」
「ああー、もしかして、逆にきれいすぎて気にしてる？そういうこと？」
「……きれいではないと思うんですけど……なんか、あの」
麻衣ちゃんが、ごく、と唾液を飲み込む。性の話をしているときのテンションで分泌された唾液。やべ、その匂いを想像したら、トランクスの中で包皮が勝手に剥けていってる。亀頭が布地に直に擦れるとたまに痛いし、刺激されて最悪出ちゃうんだよな。
「……あ、あそこって、ある程度、その、やらしい形、じゃないですか……ああいうふうじゃないと、男の人って、その、あの……」
「興奮しない、っていうこと？」
こく、と麻衣ちゃんがうなずく。ある程度やらしい形。そう思うってことは、自分以外のおまんこを見たってことだよな。たしか麻衣ちゃんは弟がいるだけで女きょうだいはいない。高校は公立の共学で大学はごく普通の地方私立。実家住まいだからそうしょっちゅう友達がやってきて、たとえばおまんこの見せっこをして比較したりしたりはしてないだろう。もしかして麻衣ちゃん、綾菜ちゃんみたいにネットの無修正物とかで他人のおまんこってどんなものか見たりしてるんじゃないか。
「うーん」
唇を軽く尖らせた琴美が、今度はチラ見ではなくちゃんと顔を俺の方に向ける。
「どうなのよ男子。エロいおまんこじゃなきゃ興奮しないの？」
急に振るな急に。すっかり乾いていた口腔内を無理やり湿らせて舌を回らせる。
「や、別に、エロいとかエロくないとか関係ない、っていうか」
琴美の目線はそんなに恥ずかしくないけれど、以外にもうつむいていた顔を上げて俺を見る麻衣ちゃんの、依然赤らんだ頬やちょっと潤んだ瞳にドギマギする。
「なんちゅうか、好きな女の子のだったら、形とかそういうのぜんぜん関係ないよ、うん。見た感じでじゃなくて、誰のか、で興奮するっていうか、まあ」
なんだか舌も言っている内容もしどろもどろのような気がする。けど、好きな女の子のおまんこだったらたいてい勃起するもんじゃないのか普通。琴美や綾菜ちゃんのおまんこみたいに、いや嫌いではもちろんないけれどしのちゃんのように好きってわけでもない女の子のおまんこでだってあんなに射精するほど興奮したんだ。いわんやしのちゃんのなんて、おまんこっていうかワレメの時点でリビドーが頂点に達しているし。そりゃ俺が今のところ素人童貞で「おまんこ慣れ」してないからってのもあるかもしれないけど、男だったら好きな女の子、麻衣ちゃんの彼氏だったら麻衣ちゃんのおまんこに興奮するもんじゃないか通常は。彼女の乳首やおまんこを見て「げ、がっかり系」とか言い出すやつなんか男の風下にも置けない。
「でしょ？ほら麻衣ちゃんこれが男の人だよ。麻衣ちゃんのこと好きな人だったら、麻衣ちゃんのすべてがかわいいって。あたしの彼だって、あたしのおっぱいとかおまんことか褒めてくれるよセックスのとき」
麻衣ちゃんがまた、かあああ、と赤面する。くっそお、麻衣ちゃんヤバいくらいにかわいいわ。しのちゃんと出会っていなかったら麻衣ちゃんか柚希ちゃんか、とか妄想したことがあったけど ―その妄想の延長で、二人とも裸にして麻衣ちゃんにフェラされながら柚希ちゃんのおまんこの匂いを嗅ぐシチュエーション、でオナニーしたけど― 、現時点では麻衣ちゃんが七馬身くらいリードだな。まあ、麻衣ちゃんにも柚希ちゃんにも選ぶ権利はあるんだけどな。
「あたしも別に自分の裸とか自信はないけど、かといって男が喜ばないおっぱいやおまんこだとは思ったことないんだよねぇ。実際彼は興奮してるし」
琴美が軽く息をつく。麻衣ちゃんよりは近い距離にいる琴美の、たぶんエロい話でちょっとリビドーが高まって濃くなっている息臭が、わずかに残るアルコール臭に混じって絶賛勃起中の俺の鼻に届く。