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ロスト・マイ
【ファンタジー 官能小説】

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ロスト・マイ-13

それから互いに抱き合いました。
下着姿になっても。勝負下着でなくても、恥ずかしくありませんでした。
あるがままに、すべてを脱ぎました。
クロも同じになって、体中にさわってくれました。
触られても、少ししかくすぐったくありません。ゾクゾクしてきます。
あそこがいっぱい濡れてきて恥ずかしくなります。
そして、クロはそっとあたしの中に入ってきました。
「痛い」ささやくようにうめくと。そっと待ってくれます。
≪クロってどれぐらい女の人の経験があるんだろう≫ そう思いながら。クロのものを受け入れました。
≪こんなあたしでも。好きでいてくれるかな≫ 入れられてるのに、さほど気持ちよさが湧き上がってこないのです。
≪声なんか出したら、すごい経験者だと思われてしまうんじゃないかな。それとも少しは出したほうがいいのかな≫ ただ嫌われたくなくて悩んでしまいます。
エッチな中をこすられます。おっぱいを揉まれて。キスされます。
「イイ‥」 自分から腰を振って、気持ちいいふりをします。腰を振りながらクロがイッてくれるのを待ちました。
≪あたし、本当にクロとしちゃったんだ≫ 体にしがみついています。≪これで友達にもうそをつかなくていい≫ 気持ちよさそうなクロの息遣いが聞こえてきます。
≪あたしも、もっと気持ちの良くなりたい≫ クロのおしりに足を回して、あたしから腰を動かします。
≪もっと。 もっと≫ 
クロの動きが止まりました。それでも抱きしめていてくれます。
しばらく二人で抱き合っていました。
その直後に、大きな男が上がり込んできました。
「トドウさん」クロがつぶやきます。
「何だねこれは、子どもを相手に」
「あたし子どもじゃない」
「うるさい、黙っていなさい」
「年の近い中では、君が一番しっかりしていると思っていた。だからお願いしたのだよ。君はもっと分別を持っていると思っていた」
「好きになるということがいけないのですか?」
「そうだ、時にはね。君に色恋沙汰を演じさせる為に。いさせたわけじゃないのだよ」
「でもこの気持ちはもう変えられません」
「そうか。変えられないのなら消すしかない。これは君たちだけの問題ではないのだよ」
「そんなことはできないはずだ」クロがかばってくれます。
「そうかね。だが、消すのはこの娘の君に関することだけだ。他のおぼろげなイメージを挿入しておいてあげよう」
「そんなことは僕が許さない」
「では君の記憶も消すしかあるまい」
あたしは裸のままクロから引きはがされました。恥ずかしいよりも。引き剥がされたことが嫌でした。
「こんなことになってごめんよ」クロが何度も言います。
何とか暴れてみますが、ほとんど動けません。腕を振りほどくことができません。
「クロ、たすけて」
クロが動きません。あたしのことばに動かないはずがないのに。
「クロ クロ クロ」何度も呼びます。
でもそこにあったのはクロの死体でした。
「あんたクロを殺したの」
「今は意識がないだけだ。だが、君のききわけがなく、時間がかかるとそうなるかもしれない」
「たすけてよ」トドウに向かいます。
「とにかく、服を着なさい」
「そしたらたすけてくれるの」
「着なさい。殺したりしない、傷つける気はない」怒ります。
あたしが服を着だすと、ちょっと落ち着いたのか、「こんなことになるはずじゃなかった。
これではまるで私が指示をして、この男にお前を抱かせたように見えてしまうじゃないか、それは困るのだよ」
「あんたはなんにもわかってないんだ」縮こまります。
「私は助けてあげたいだけなんだ。心配しないで、 ただの音楽好きのお嬢さんになら、何もしない」
「ほっといて」
「君を傷つけたのに、ほってはおけない」近づいてきました。何かをするつもりです。
「楽になれるんだよ」
「やだ」泣き叫びました。
「君はどうしたい。そんな地味な生活は嫌か。それでもまだ魔女がいいというのか。それは許されないのだよ。
ではちょいと刺激的な女としてやろう。存分に楽しみたまえ、君が同じ年頃の少年とセックスに狂いあうのは自由だ」
トドウの顔が近づいてきます。≪キスされる≫ 口と目をきつく閉じます。
額同士が当たりました。そして眠ってしまいました。
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