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ロスト・マイ
【ファンタジー 官能小説】

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プロロゴス-1

「今、監視はありません」助手が周辺を探りました。
ここは魔女のレシピ(灯)という世界の中に入る手前の時空間、
似て非なるアダルトな夢の深みです。

わたしはフードコートのテーブルと椅子の間をすり抜けて、奥まった所にある婦人用のトイレへ向かいました。
その前では何人かが中を覗き込んでしゃべっています。
中へ入ろうとすると、
「やめなさい、もうすぐ警備員が来るわ」
「何があったのですか」
「私、人が殺されたのかと思ったわ、でも、なんとトイレの中であれをしてるの。大声を上げてね」 手で男と女の接合するジェスチャーをして見せます。
「おやおや。ここは私が見ますので、皆様は必要なら別のトイレへお回りください」みんなに向かって指示します。
「あら、係の方なの。どういうこと、ここの風紀は乱れ放題じゃないの」今度は文句を言い始めます。
「お願い」助手に言って、中に入ります。
密かな警報に、わたしはここまで出向きました。
他の者には任しておきたくありませんでした。
素早く対処しなければなりません。
助手は野次馬を散らして、清掃中の看板を前に立ててくれるでしょう。
たしかに、トイレの個室からはそれらしい声がします。
声をかける手間はかけませんでした。
トイレの鍵は緊急用に外から解除できるようになっています。
扉をさっと開けました。
女の子のおしりが見えました。足を開いて後ろの壁に手をついています。
秘部には少年の手が入り込み、深みに向かって動かしています。
濡れる音と共に女の子の喘ぎが響き、その手は少年の股間の物を握り締めていました。
「さあ、ファックして」女の子が叫びます。
「大切なものをなくしませんか」わたしは一応忠告しておきます。
「そんな人ほっといて。入れてよ」振り返りもせず、少年のものを引っ張って自分の足の間に持っていきます。
「見たいなら見せてやればいいの。ほら。 ブルっちゃった?」自分から尻を動かして、あてがいます。 「ほらここ。突き入れて」
言葉とは裏腹に、女の子は痛みに耐えようとするかのように縮こまっています。
「どうしてもしたいなら、ベッドまで我慢しなさい」少年を引っ張ります。「さ、あなたは先に帰るのですよ」目を見て唱えます。
簡単に惑わされる一般人です。ウイッチの匂いはありません。「この女の子から連絡があるまでは、おとなしくするのです。他の子とでも遊んでらっしゃい」少年の股間のものを眺めます。 
「きちんとしまってお帰りなさいね」送り出します。
「何じゃますんの」女の子が振り返ります。
わたしはそのおでこに額をつけると、記憶に入り込んでいきました。
密かに女の子の頭の中を管理させている[ちびすけ]を呼び出します。
警報はここからです。 「消されようとした記憶は安全でしょうね」
「ちゃんとある」 [ちびすけ]は最低限の容量の、キープログラムのようなものなので、できる事もほとんどありません。
でもその裏では他の魔術師に頭の中を操作されても、もとへ戻せるようにしてくれていました。精神科へ行けば、きっと多重人格とでも言われるのでしょう。
「ヒメ、急いでください。だれか来そうです」助手がささやきました。
記憶を取り戻させるのか、このままにしておくのか。一瞬の迷いでした
この子の尊厳を守るなら戻してやるべきでしたが。この子の身を守るためにはこのままの方が安全です。
生きてさえいれば、記憶を取り戻すことはできます。
[神の系譜]の秘密を知ったままで、何事もないなんてことはあり得ないし、この子にずっと誰かがついているなんてことは無理です。
「オリジナルは小さなパッケージに圧縮して、隔離しておきなさい」[ちびすけ]に言います。
「そうしたらどこかで会えますよ。必ずね」
これで時間の許す限り、記憶を見ておくことができます。
「では、見せなさい」
「かぎをください」[ちびすけ]が言います。
「鍵はこれよ

マイ・テイル 2
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