11 一夜限りの人-1
今朝もピルをちゃんと飲んでいたサチだった。
サチは最近とある男性と知り合いになっていた。
その人の名前は関雅和という人だった。
関はサチよりも3歳年下だった。
関は結婚していたのだが、妻が男の友人宅に入りびたりで帰ってこないということだった。
関はとてもそのことで悩んでいた。
その相談相手としてサチが選ばれたのだった。
「もう、嫁とは別れて人生やり直した方がいいのかな?」
関はサチにそう言ってきた。
「そうねぇ。ちょっと難しいわね。もう少し様子見てみたら?」
サチはこうメールに書いて送った。
どうやら関はまだ妻のことを好きでいる様だった。
できれば、やり直したい…と、思っている様だった。
サチはそんな関が心配になっていた。
そんなある日の事…。
また関からメールが来たのだ。
「ちょっと嫁のことで相談があるんだけど、今夜会える?」
こんなメールだった。
サチはとても関のことが心配だったので速攻返事を書いた。
「ええ、大丈夫よ。じゃ、今夜、新横浜で会いましょう」
「わかった。サチありがとう」
こんなやり取りがあってサチは関と会う事になったのである。
夜7時に新横浜で会う事なったサチ。
新横浜のタクシー乗り場で関を待っていた。
すると、背の高いがっちりとした体格の男性がサチの所にやってきた。
「鮎川さん?」
「はい、関さん?」
「そうです、関です。よろしくお願いします」
「はい、こちらこそ…」
そんな会話をして二人は一軒の居酒屋へと入って行った。
居酒屋はなぜかとても混んでいた。
二人はちょっと狭い二人掛けの席に通された。
大柄の関にはちょっと窮屈そうに見えたサチだった。
お互いビールを頼んだ。
そして、関が話始める。
「俺さ、もう嫁のことは諦めようと思ってさ」
「そうか。奥さんもうどれだけ帰ってきてないの?」
「1年近いよ」
「マジで?」
「うん」
「それじゃ、もう帰ってこないかも知れないわね」
「やっぱりそう思う?」
「うん、そんな感じがするわ」
そうサチが話すと関はとても落ち込んでいる様だった。
結婚当初から関の妻は男性の友人宅に頻繁に行っては帰ってこなかったようだった。
その相手の友人も複数にわたっており、一人ではないという事だった。
本気で関は離婚を考えていたようだった。
「俺、嫁のことは諦める!」
「それで本当にいいの?」
「うん、嫁に連絡して離婚することを話すよ」
「そうか…」
サチはその話を聞くと黙ってしまった。
確かに関はまだ若いのだ。
今、妻と別れて人生をやり直すことはできるのだとサチは思っていた。
その後、二人は恋愛について話したりしてお酒を楽しんだ。
サチもお酒を飲んで楽しんでいる関を見て少しホッとしたのだった。
サチも関も強かお酒を飲みかなり酔っぱらっていた。
関は何か吹っ切れた様子だった。
サチは酔っぱらっていた。
そして、関に何気にこう話しかけた。
「これからどうする?ちょっと遊んでいく?」
「え?」
「うん、少し遊んでいく?」
「え?いいの?」
「いいわよ」
サチは笑ってそう答えたのだった。
サチと関はラブホ街を歩いていた。
途中でコンビニを見つけるとサチは追加のお酒を買って欲しいと関に頼んだ。
「構わないよ。買い物していこうか」
「うん、ありがとう」
そう言うと二人はコンビニに入って行った。
サチは缶酎ハイを2本ほど買ってもらった。
後は、ちょっと甘いものが食べたかったのでシュークリームも買ってもらったのだ。
二人は空いているラブホを探した。
丁度良く空いているホテルを見つけたのだ。
そこに入っていく二人。
部屋に着くとサチは買ってきた缶酎ハイを飲んでいた。
関も同じように飲んでいたのだ。
酔うと色っぽくなるサチだった。
関がサチに言ってきた。
「キスしていい?」
「うん」
関はサチにキスしてきた。
とても可愛らしいキスだった。
おもむろにサチをソファーに押し倒す関。
それに抵抗しないサチがいた。
「シャワー浴びてないわ」
「別にいいよ」
そう言うと関はサチの首筋に舌を這わせてくる。
くすぐったいと感じたサチだった。
「ベッドに行きたいわ」
「うん、わかった」
そう言うと二人はベッドに倒れこんだ。
サチが関にキスをしていった。
とても艶めかしいキスだった。
舌を思いっきり関の舌に絡ませて吸い上げていく。
サチのキスが終わると関はすこし驚いている様だった。
サチはこの関とのキスでかなり身体が濡れてくるのを感じていた。
この日のサチの服装はTシャツとジーンズだった。
細身のジーンズが良く似合っていた。
関はTシャツをめくりあげブラをめくりあげサチの乳房を揉み始めた。
ブラのホックは外していなかった。
関はサチの乳首を口に含むと舌で転がしていく。
「あ…ん、、、」
サチから甘い濡れた声が聞こえてくる。
サチは自分でジーンズを脱いでいく。
それを助けるように関が手を貸した。
サチはブラとパンティだけになった。
サチの白くて綺麗な身体が見えてきた。
その長くて細い脚に関は唇を這わせていった。
徐々にその唇はサチの脚の指へと向かっていく。
関がサチの脚の指を口に含むとそれを舐めていく。
「関ちゃん、そ、そこはだ、だめぇ…」
サチの花びらはすでに蜜で溢れかえっていた。