3 お持ち帰りの人-2
サチは山崎にそう言った。
「うん、いいよ」
サチはシャワー室に行くと服を脱いでシャワーを浴びた。
シャワーから上がると山崎は誰かと携帯で話している様だった。
サチは薄いローブを羽織ってベッドに腰かけて電話が終わるのを待っていた。
暫くすると山崎の電話が終わった。
「派遣会社の人からの電話だよ」
山崎はこの頃、派遣で仕事をしていたのだが、契約満期で仕事をしていなかった。
「また、電話くるかもしれないけどそしたらごめんね」
「別に構わないわ」
サチはそう答えた。
山崎もシャワーを浴びに行った。
サチはベッドで待っていたのだ。
山崎がシャワーから戻ってくるとサチの横に山崎は座った。
山崎はサチに優しくキスをしてきた。
山崎の舌とサチの舌が艶めかしく絡み合う。
山崎はキスをしながらサチのローブを脱がせていく。
サチの小ぶりの形のいい白い乳房が見えてきた。
山崎は手でその乳房を撫で、揉み始めた。
「あ…うん、、、」
サチの口から甘い声が漏れてくる。
サチはベッドに押し倒された。
山崎は唇をサチの乳房に這わせてくる。
サチの息遣いが徐々に激しくなっていった。
山崎はサチの乳首を口に含むと優しく噛んで舌で転がしていく。
サチはその愛撫に耐えられず、声を漏らした。
サチの身体はたちまち熱くなり濡れ始めていった。
蜜壺は甘い蜜で溢れていく。
山崎はとても愛撫がうまかったのだ。
サチはその愛撫に耐えられなくなっていた。
早く山崎のペニスが欲しいと思っていた。
サチの身体は山崎のペニスを受け入れるだけの状態になっていたのだ。
「い、いれて…」
サチは息も絶え絶えに懇願した。
「うん、わかった…」
そう、言った時だった。
山崎の携帯が鳴ったのだ。
「ごめん、鮎川さん…」
そう言うと山崎はサチの身体から離れて携帯が置いてあるテーブルの方に行った。
派遣会社からの電話の様だった。
サチはベッドの中で悶々としていた。
サチの花びらはすでに蜜で溢れかえっている。
この身体をどうしたものかと思っていたのだ。
早く山崎の電話が終わらないかと思っていた。
ようやく山崎は派遣会社の人と話し終わったようだった。
サチは待っていたのだ。
だが、山崎のペニスは電話をしたことで萎えていた。
この日、とうとうサチは山崎とは結ばれなかったのである。
それから数週間後。
サチは山崎が住む学芸大学のマンションに来ていた。
サチは先日の山崎との決着がつかなかったセックスが気になっていたのだ。
今日も二人はランチを楽しんだ。
この頃になると、山崎はまた派遣の仕事に就いていた。
ようやく仕事が決まったのだった。
お互い裸になり、山崎の部屋にあるダブルベッドに横になっていた。
この前の続きなのだ。
すでにサチの身体は山崎のペニスを受け入れるだけの状態になっていた。
山崎はサチの脚を開くと自分のペニスをサチの身体の奥へと入れていった。
「あ…ふっ、、、ん」
サチから甘い声が聞こえる。
サチは思っていた。
ようやく山崎とこうして結ばれたのだ。
サチと山崎の身体がぴたりと重なり合った。
山崎はピストン運動を始めた。
サチは山崎から身体を突かれる度に濡れた声を上げた。
お互いの激しい息遣いがお天気のいい昼間の部屋に響いている。
「あ、鮎川さん、ぼ、僕逝っていい、かな…」
「ええ、い、いいわ。私もい、逝きそう…」
そう言うと山崎は身体を少し震わせるとサチの身体の中に射精した。
サチは射精されるとものすごく満足感を感じるのだった。
男性が自分の体の中で果てていくのに喜びを感じていたのだった。
サチはピルを飲んでいたので妊娠する可能性は99.9%ゼロだった。
二人はお互いの顔を見ながら笑った。
そしてキスを繰り返えした。
まるで子供の様だった。
サチはとても幸せを感じていたのだ。
そんな関係が暫く続いた。
サチは山崎に連れられて初めて六本木のクラブにも行ったのだ。
サチはクラブ通いを楽しんだ。
クラブに行くとサチはいつも男性からも女性からも声を掛けられていた。
この頃のサチは光輝いていてとても美しかったのだ。
山崎との交際はサチにとってとても楽しいものだった。
山崎は思いやりのあるとても優しい男性だったのだ。
こんな楽しい日々が続いていた頃だった。
最近、山崎は株をやり始めていた。
始めの1年は10万を元にして1年で100万を株で儲けていた。
それに味を占めた山崎だった。
山崎は段々と株にのめり込んでいった。
サチと会う回数も減って行ったのだ。
知らないうちに山崎は金の亡者になっていった。
サチは山崎の口から信じられない言葉を言われたのだ。
「ホームレスとか年金受給者とか生活保護受けてるやつとか障害者は社会のクズだよな」
「え?なんでそういう事言うの?みんな弱い立場のひとばかりじゃない?」