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島の少女(海女編)
【ロリ 官能小説】

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24)2人目の少女-2


〜〜〜〜〜〜

土曜日の朝…
みさきは、いつもと同じ、6時に目を覚ました。
今日は午後から、さなちゃんの浜辺に行く事になっている。
でも、さなちゃんが取材を受けている間、わたしは何をしてたらいいんだろう。
出来たら、潜る練習をしたいけれど、取材中は側で見ていないといけないのだろうか…

「 あ… でも、潜る時は、あの格好になるから… 」

取材の人は、男の人なのだろうか…
だったら、潜るのは無理だ…
練習がしたいのに…

「 女の人だったり、するのかなあ… 」

そんな事を考えながら、今朝も食パンを焼く。枚数は残り2枚だ。
その内の1枚を今、食べて、残りの1枚を昼、浜辺に行く前に食べて…
あとは、さなちゃんのお母さんに助けてもらうしかない。

そして今朝もジャムを付けて食べる。それしか食べ物が無いのだ。
朝食が終わって、歯みがきも終えた時、固定電話が鳴った。
でも、もう「 もしかして おかあさん… 」とは思わなかった。
電話に出ると、やっぱり さなちゃんのお母さんだった。

「 みさきちゃん、 取材の場所がウチに変わったから。 だから、浜じゃなくてウチに直接来てね。 今日、さなはずっとウチにいるから、昼まで待たないで午前中に来てくれたらいいよ。 着いたら取材中かもしれないけど、見学してくれてたらいいし… もしかしたら、みさきちゃんも取材されるかもしれないけど、気楽でいいからね 」

こんな話をして、さなちゃんのお母さんは、じゃあ急ぐから、と電話を切ってしまった。
直ぐに、1つ後悔…。

「 取材の人が、男の人か、聞くのを忘れた 」

でも仕方がない。あっという間に切られてしまったし、それに、行けば分かるのだから。
それよりも、何時ぐらいに行ったらいいのかな…
あまり早くても、さなちゃんの取材の邪魔になるし…
でも、午前中って事だとしても、11時過ぎるのも良くないだろうし…
じゃあ、やっぱり、10時〜10時半ぐらいがいいのかな…

相手の事を考えるのが、みさきの良い所だった。そして、考えすぎるのが悪い所でもあった。
いずれにしても、感受性が強いからなのだろう。
10時過ぎに着くとしたら何時に出ようか…
服装は… やっぱり海女さんの格好だよね…

みさきは、まだ正式に海女組合に入っていない。
さなは、正式では無いが、組合長に認められている見習い(の見習いレベル)だったが、みさきはそれですらも無い。
ただ、組合長さんには、さなちゃんのお母さんから事情は話してもらっていて、海女になる為の練習をさなちゃんの浜辺でする事は黙認してもらっている。
そして、時々、通学途中に会った時は、「頑張ってる?」とやさしく声を掛けてくれる。
考えてみると、組合長さんは、2番目にみさきにやさしい大人なのかもしれない。

ちょっと取材を意識して、念の為に朝からシャワーを浴びてしまう。
「 取材の人が女の人だったら… それで、わたしにも潜ってみて、って話が来たら… あ、でも、さなちゃんのウチだから潜るのは無いか… 部屋で潜る時の格好とかは… 言われないよね… 」
浮かれてシャワーをしてしまった自分が、少し恥ずかしい。
それでも、いつもの海女の格好に着替える。

海女組合から着物はもらえていないから、さなちゃんのお下がりを着る。わたしの方が少し背が高いから、ちょっとキツイけど、何とか着られる。
それに、これで海女の練習が出来るのだから、全然不満とかは無い。

まだ、海女が腰に巻く縄はしないから、自分が身に付けられる服は、この浴衣の丈が短くて袖の無い様な着物1枚と、それを締める帯1本だけだ。
いつも潜る時は、さなちゃんと同じで、この着物を脱ぐけれど、今日はこの格好のままでいるはずだ。それに、もしも潜るんでも、取材が男の人だったら着物のまま潜るしかないし…
島の観光客エリアでは、観光用の海女さんが着物姿で潜っているそうだから、全然変じゃ無いし、反対に、その方が海女さんっぽいかも…
そう考えると、また、自分の心が安心していく。

服を着終わると、次は、さなちゃんの家に行く道順を考える。
一番外れにあるこの家からは一本道で、次にあるのがさなちゃんの家だから、たぶん誰にも会わないはずだ。
でも、もしも誰かに会ったら…
自分が、この格好をするのは、まだ海女組合から認められていないのだから、まずいかもしれない。
それなら、まず浜に出よう。そこから砂浜を通って、いつもの練習の所に行って、そこから さなちゃんの家に向かおう。時々、練習の後、さなちゃんの家に寄る時に通る道だから分かる。

でも、時間は掛るかもしれない。
少し早いけど、もう家を出よう。

みさきは、そう考えると、着物1枚と帯1本だけを身に付けた姿で、裸足のまま家を出た。
最初の頃は、着物が短すぎるせいか、少し股間が スースー する事が気になっていた。
今でも、もしかすると気のせいかもしれないが、たまに空気の動きを感じる。けれど、着物の裾でぎりぎり隠れてはいるし、この姿はいつも さなちゃんとお母さん にしか見せていないから、恥ずかしがる必要も無い。
ただ、空気が直接、お股に当たっている感じが、自分に対して恥ずかしいだけなんだと思う。

「 それに、さなちゃんも同じ格好で、いつも堂々としているんだから… 」

みさきは心を切り替えて、家の裏から森に入っていった。そのまま進むと直ぐに砂浜に出る。
最初の頃、森の道は少し足の裏が痛かったけど、それも直ぐに慣れて、今は全然普通に歩けている。
そして砂浜。 さく… さく… と足の裏に直接当たる砂の感触が気持ち良い。
道路を歩くよりは少し疲れるけれど、この着物姿で砂浜を歩くと、何となく一人前の海女になった気持ちになれる。
お日様が眩しい。空が青い。そして、海もきれいな青だ。


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