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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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セーラー服とハンバーガー-1

 出会い系で出逢う相手は、妻との性生活の日常に飽き足らないという背景があるから、どうせ一線を超えるのだからと、いざ逢うときには日常とは異なる何かを求めたがりもするようだ。いつもと違う…ということを味わおうとして、いろいろなことをねだってくる。こちらとて背景は同じようなもの。日常では味わえない何かがあった方が刺激的な気分に浸れるから、できるだけ応えようという気持ちではいる。

 男が女にしてもらおうと思っている普段と違うこと…は、アダルトビデオでの性戯の真似事だったりすることがある。仁王立ちしている自分の前に女を跪かせて性器を口淫させる。そして両手で頭を押さえつけると腰を激しく振る。ビデオを視てはいつかしてみたいと思っていたのだろうが、自分の妻を相手にはしずらいのか、したくないのか、そこはわからないけれど、今後、会いたくなければ会わずに済むのだから、と長年の(?)夢(?)を果たそうとする。

 ところが、念願の(?)プレイに挑んでみれば『思ってたのと違う…』ということになりがちだ。口淫を始めさせようとしても、角度が合わなかったり(長さが足りなかったり…かも)するのか、すぐに何度も口から飛び出したりして、ビデオのようにスムーズに展開できることはほぼない。ビデオのとおりにことが進んでいるようなときでも、快感は味わえていないようにも見える。もちろん、こちらにしても、ただ口の周辺で男の性器が暴れまわっているだけで、快感でもなんでもない。ビデオはあくまでも見せることありき…であることをお悟りになる頃にはすっかり萎えてしまわれ、こちらも(今日はハズレ…)と気持ちが萎えてしまう。

 体位にしてもそう。妻とはしたことのない体位でつながることを試みようとしてみるものの、姿勢が辛かったり、挿入してもすぐに外れてしまったりして、快感を極めるまでにはたどり着かないまま、まさに『チャレンジ』で終わってしまう。『駅弁』を試みようとこちらを抱き上げてはみたものの、重みに耐えかねたのかよろよろされてしまっては、こちらまで恥ずかしくなってしまうし、何より危ない。ラブホテルから救急車で運ばれるようなことだけは勘弁してもらわなければならない。

 そんな中、先日逢った相手とはちょっと違った趣向で非日常を味わうことができた。相手はわたしよりも年上に見えたから初老と言ってもいいくらいの年齢。お互い裸になったところで、男が来て欲しいという服を持参していると言う。

 男がバッグの中から取り出してベッドに広げたのはセーラー服。生地は薄くいわゆるスケスケの破廉恥なもの…。

 「さすがに、ちょっと…」

 一応は断ってみる。でも、こんな服など着る機会は普段は絶対にないからちょっとは興味はある。いや、『ちょっと』ではなく『かなり』…。

 「…ですよね。すみません、悪乗り…(してしまいまして)」
 「着てみます。…恥ずかしいけど」

 男があきらめてしまう前に、あたかも特別サービスでもあるかのように着ることを承諾する。本心を見透かされないように『恥ずかしい』などと付け足して。

 「あ、ありがとうございます」

 壁に貼られた大きな鏡には珍妙な衣装を着せられたいい歳をした女が映っている。生地が粗悪なのか肌触りはすこぶる悪い。生地の下には、お世辞にも淡い色とは言えないほどに色づいた乳輪が透けている。それでも男は歓喜して、ベッドにわたしを押し倒し、以前逢ったときよりは激しく性戯を繰り出して情熱的にまぐわい果てた。

 直ちに今度は騎乗位でつながる。

 「素晴らしいですよ、奥さんのお姿。現役のときもセーラー服だったんですか?」
 「え、ええ…」
 「さぞかし、清楚でさわやかな女子高生だったんでしょうねぇ」
 「そうだったらいいんですけど…」
 「あれから何十年か…あ、これは失礼」
 「いえ、何十年も前のことですから」
 「ヨソの男の相手をしてやりながら、今晩のお献立でも考えていらっしゃる」
 「そんなことはありませんけど…」
 「いえいえ、いいんです。むしろその方がありがたい」

 意味を取りかねる会話をしながら、ひとしきり腰を揺すっていると、今度は同じく持参してきたというファーストフードのハンバーガーを食べてほしいとお願いされた。

 「女子高生に戻った気分で、ハンバーガー食べて欲しいな」

 確かに、ハンバーガーはその時代を思い起こさせるアイテムのひとつではあるけど、まさにつながっているときにものを食べるというのは久しくしたことがない。それでも男に渡されたハンバーガーを一口かじってみる。

 「どうですか? 食べながらスル…いや、シながら食べる、っていいでしょう?」
 「そうですね。なんだか、すごく背徳的で…」
 「わかってくれますか。うれしいな。奥さんは旦那さんとこんなことしたことないでしょう?」

 男はそう喜んで腰を突き上げてくる。

 「こんなこと…って、こういう服を着てってことですか?」
 「いやいや、シながら食べる…のほうですよ。ははは」

 たしかに夫とはこんなことをしたことはないけど、妊婦の頃に義弟とは…みたいなことを思い出す。


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