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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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セーラー服とハンバーガー-2

 「エロ漫画で、やくざな男が椅子に裸で座って脚開いてて、脚の間に女を跪かせて自分のをしゃぶらせてる…でも、男はつまんなそうにタバコ吸ったりしている場面があるんですけど、なんか、そういう場面がなんか好きなんですよね。ぼくはタバコは吸わないんだけど」
 「そうなんですね…」
 「そんな感じで女の人も、ハメてはいるんだけど、ぜんぜん関係ない…みたいな雰囲気出してくれると、逆に興奮しちゃうんですよね」
 「そうなんですね…」

 わたしはあいまいに相槌を打っている。わたしと義弟はただ空腹を満たすために、行為の途中でハンバーガーをパクついていたような気がするけど、本来、するはずのないことをあえてするということに興奮を覚える…ということなのかもしれない。着せられているセーラー服も、わたしのような者が着るはずのないものであるし。そんなことを思いながら、おねだりに応えてハンバーガーをかじっている。

 「ああ、いいなぁ。そのケチャップがちょっと口の周りに着いている感じ」

 そう言って男が身体を起こしてきて、対面座位の形になる。

 「どうぞ、食べるのを続けてください」

 男が顔を接近させてくる。こんな至近距離で食べているところを観察されたことなんかない。しかも目の前にいる男の性器を体内に収めたままで…。ハンバーガーを飲み下すときには、わたしの喉元の動きを食い入るように見つめている。

 「ちょっと失礼!」

 男がわたしが手にしていたハンバーガーを一口かじって何度か咀嚼していたかと思うと、今度はそのまま唇を押し付けてくる。流動食のようになったハンバーガーがわたしの口に送り込まれてくる。思わず顔を離そうとするが、男がわたしの頭の後ろを掌で押さえている。口の中のものをわたしの口の中に送り込んでくる。

 「奥さんも同じようにしてボクの口に流し込んで」

 男がそんなことを言い、また唇を押し付けてくる。舌を差し込んできては、わたしの口の中を嘗め回している。荒唐無稽なおねだりに困惑しながら、なんとか相手の口にハンバーガーのなれの果てを送り込むと、男が飲み下している。口の中が空になると、男はさらにハンバーガーをかじっては同じことを繰り返す。

 「ああ、美味しい、美味しいよ。アオイちゃんの唾液と混ざり合って」

 さっきは『奥さん』と呼ばれていたのに、いまは『アオイちゃん』と呼ばれたのは、男の脳内でわたしが女子高生にでも化けたのだろうか。そんなことよりも、セーラー服の白い生地が汚れるのも構わずに男は狂おしく唇を重ねてくる。わたしはただ圧倒されていたが、そのうち、ぐちゃぐちゃというはしたない音をたてながら、固形からドロドロした液体になった食物を交換し合っているという行為に興奮を高めていった。

 結局、わたしたちはハンバーガーを3ケ平らげ、お互い3回は絶頂に達した。わたしはセーラー服の女子高生からナース、そして妙に股布が細いレオタードの新体操の選手に化ける羽目になった。

 (今日はいつになく…興奮してしまった…)

 わたしは、性器からあふれてくる男の精液をティッシュで拭いながら、今日の痴戯…というか稚戯を振り返っている。

 「よかったですよ、奥さん。ハンバーガー片手に白目剥いて逝ってるところ」

 (白目剥いて…?)。

 普段よりも興奮していたのは自覚していたが、白目を剥いた貌まで見られてしまったのかと思うと羞恥心を刺激されて身体がブルっと震えてしまった。一線を越えてしまったような気持になりながら家路についた。


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