ハイスペック美女、松下涼子-4
仕事が終わると、涼子は会社から少し離れたコンビニに前に立っていた。約束通りそこに現れた鉄平。
「あ♪」
両手で手を振る涼子に手を挙げてニコッと笑う。
「じゃ、行こうか。」
「うん♪」
鉄平はいきなり彼氏ばりに涼子の肩を抱いて歩き始める。体を抱き寄せられた涼子はドキドキする。そして思った。
(飲みに行く雰囲気じゃないな…。きっとホテル直行かな…)
紗理奈から鉄平は速攻型だと聞いていた。そして歩いているのはラブホテルの方向に向かっている。
(ああん、いきなりセックス…。心の準備が出来てないよぅ…)
元々彼氏と会うつもりだった為、下着はいいものをつけて来た。だが噂の巨根に対する心の準備が出来ておらず緊張する涼子。だがもう目の前にはラブホテルが見えていた。
「いきなりホテル…?」
「ダメ?」
「ううん?大丈夫。」
「良かった。」
涼子は少し頬を赤く染めた。
(卑怯な笑顔…♪)
涼子は自らソッと体を寄せる。ホテルに入り鉄平主導で部屋を選び、あっと言う間に部屋に入った2人。ドアが閉まった瞬間、いきなり抱きしめられた。
「抱きたかったんだよ、涼子ちゃん」
イケメンの抱擁にもう骨が抜かれそうになる。
(ああん…卑怯…)
涼子の手が鉄平の体を抱きしめる。ギュッと抱かれただけでもう濡れそうだった。
「嬉しいよ、涼子ちゃんと遊べるなんて…」
「遊びなの?」
小悪魔的な笑みを浮かべる涼子に堂々と答える。
「遊びだよ?」
下手に言い訳するよりも清々しく感じる。涼子からすれば彼氏がいるのにも関わらず鉄平に抱かれようとしている浮気、いわゆる遊びだ。咎めるつもりは全くなかった。
「色んな子としまくってるみたいだね、鉄平君。」
「うん。だってその子を知るにはセックスが一番だからね。一回すればその子がどう言う子なのか分かるもん。」
「ンフッ、さすがプレイボーイ。」
「まぁね。」
鉄平は涼子とおでこを合わせる。
「それに可愛い子を見るとしたくなるのはオスの性質だし。」
「ンフッ。メスだってイケメン見ると、彼氏がいてもときめいちゃう性質あるよ?」
「涼子ちゃんみたいに?」
「うん。」
超絶イケメンの顔に酔いそうになる。思考が麻痺して彼氏がいようがいまいがどうでもよく感じてしまう。
「彼氏よりも感じさせてあげるよ、涼子ちゃん。」
「ンフッ、そんなに巧いの?」
「勿論。」
自信に満ちた鉄平にどんどん引き寄せられて行く。