投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

魔女の住む館
【ファンタジー 官能小説】

魔女の住む館の最初へ 魔女の住む館 12 魔女の住む館 14 魔女の住む館の最後へ

魔女の住む館-12

その後からご主人が入ってきました。 「ほら、ヒナお母さんだよ」
「お母さん、どうしてこんな恰好なの」
ヒナを抱きかかえると、もう片方の手をおしりに当てます。
「お母さんはね。いけないことをして。おしりをベンベンされるんだよ。それともヒナお前が代わりに叩かれてあげるか」服の中に手を差し入れ、体を触り始めました。
「お母さんかわいそう。あまり痛くしないで」自分が触られることより、母親の心配をします。
「お前はいい子だね。お前を叩いたりなんかしないよ」
幼い体をまさぐります。
「それより見てごらん。暖炉の火がきれいだろう」。ぐっと近寄らせます。炎が目の前です。
「しっかりつかまっているんだよ。落ちたら燃えてしまうよ。 そうだろ。ルキナ。この子も、大きく育ったな。重くて。落としてしまいそうだ。その前に。本当のことを言うんだ」
「熱いよ」ヒナが少し黒ずんできた御主人様の腕の中で暴れます
「わかった、やめて。その子をおいて。私が。奥方を殺した相手を見つけます」
「ほう、どうやって」
「魔を召喚します。ほどいてください」
「駄目だ。するならそのままやれ」
「むりです。この場で私たちが取り殺されてしまいます。やつは味方ではありません」
私は両腕だけを自由にされました。メイドに頼んでいくつかの品を用意させました。
御主人様がにらんでいるのですぐに用意され準備が整います。
ヒナを抱えた御主人様が魔法円の中へ入ってきました。
「何があっても線を消さないように」 ≪自分だけ外にいてくれたら話は早かったのに≫
仕方なく私は魔を召喚しました。
「なかなかいい格好をしているな、抱いてほしいか」足を広げたままテーブルにくくられて座る裸の私を見て魔が笑います。
「軽口をたたくな、まずは一つ目の質問。正確に答えろ。奥様を殺したのは私か」
「いいや、殺してはいない」
「では命じる。奥方を殺した『者』をさがして殺せ」 
魔はしばらく私を見ていましたが、「いなければどうする」
「そんなこともできないのか、魔よ、殺せと言った者がいるはずだ、この州を回ってでも探してこい」
「わかった」
魔はニワトリをさもまずそうに喰うと消えました。
私はイライラしていました。今ので良かったのかどうか、検証する時間がありません。しかし、このままやるしかありませんでした。
「これでどうです。私が犯人なら。やつは私を名指ししたでしょう」
「よし。まずはそれでいい。この子はもう少し大きくなれそうだな」
私の手をテーブルの足にくくりつけると、ヒナを連れて出て行ってしまいました。
まずはごまかせました。ほっとしていると、いつのまにか青年が足元に立っています。その美しい姿にしばらくなかった恥じらいが生まれました。 「見つめないで」
「この戒めを解いてあげましょうか」ベールがさわやかな笑顔で言います。
「だめよ。御主人様がしたのよ、それを解いてはあなたが責められます」
「なんて優しい方だ。そして美しい」 青年は近くにひざまずくと、口付けをしました。
「だめよそんなことをしては」
こいつはわかっているくせに私にも色目を使います。いくら私と子どもは除外だと言ってあっても所詮は魔です、一緒に寝るなんて剣呑なことはできません。
「いけません、私はご主人のものなのです」
「そのご主人さまが今は大変なことになっているんですよ」
「まあどんな」
「今は知らないほうがいいです。気分が悪くなりますよ」
「まあ、それはとても気分のいいことね」


魔女の住む館の最初へ 魔女の住む館 12 魔女の住む館 14 魔女の住む館の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前