武勇伝-1
鉄平の武勇伝は次々と出てくる。
「あとはさー、女子高生喰いにハマったよねー。」
「女子高生…、スか？」
「ああ。いっぱい処女喰ったよ。」
「マジっスか？何人喰ったんスか？」
「んー、20人ぐらいかな。」
「に、20人！？」
「ああ。一日に2人の処女喰った時あるよ？」
「え…！？」
さすがに驚いた。
「2回ほど。」
「ひ、一日に処女2人を2回！？」
「ああ。1回目は夏、海でナンパした高校生2人、2回目はクリスマスに。どっちも3Pで。」
「し、処女がいきなり3Pですか！？」
「ああ。あの初々しい姿、たまんなかったなー。2人して友達に裸を見せるの恥ずかしがっちゃってさー。でも裸になって30分もすれば慣れて、友達同士でキスしちゃったりしてたよ？まー、人間慣れるのは早いよね。それにまだ裸の写真を撮られるってゆー怖をあまり分かってないからすんなり撮らしてくれたりさ。」
その写真を見せる。
「か、可愛いじゃないですか！」
「だから可愛い子しかヤラないから。2人とも可愛い子狙って声かけるからね。あ、この子らは海でナンパしたんだ。ほら、海で撮った水着の写真がこれ。」
どちらも黒髪で色白で真面目そうな女子高生だった。
「だいたい2人で海に来るとか彼氏いない子多いし、必ず心のどこかに素敵な出会いを求めてるはずじゃん？そこへ1人のイケメンがナンパしてきたら、そりゃ期待すんじゃん？でもお互いに気を使って、俺といい思い出作りたいけど友達に気を遣って。だったら3人で遊ぼうって流れでメ行って、花火して、でホテル♪片方が処女卒業したの見たら自分もっててなんだよ。で、2人仲良く処女卒業、みたいな。これが処女卒業記念写真♪」
彰は2人の処女卒業記念写真を見る。
「わっ、生々しい…」
ティッシュについた血が生々しく見えたが、泣いたであろう後に浮かべた笑顔が少し嬉しそうに見えた。
「まー、その後は面倒臭そうだから後追いはしなかったけどね。完全な処女強奪ヤリ逃げだよね。ハハハ！」
（…やっぱ鬼畜だ。）
「で、こっちがクリスマスに処女貰った2人組。」
「また真面目そうな子…」
「クリスマスの夜に女の子2人とか、ナンパして下さいって言ってるようなもんだよね。何だかんだ言って女2人のクリスマスって寂しく思ってるはずだから、俺とのイブを楽しんでたよ。まーホテル行ったら緊張してたけど。」
その2人の処女卒業記念写真も見せる。
「もう凄いって言うしかないです…。」
「そうか？ハハハ！」
あっけらかんと笑う鉄平に、世の中にはこんな恵まれた人もいるんだなと思った。