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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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二人だけの秘密-1

 『秘密』は好きだ。文字面もいいし、ヒミツという音も好き。『自分だけの秘密』もあれば、『二人だけの秘密』もある。夫婦だけの秘密…というのは、ウチの場合あるような、ないような…。

 井戸端会議で、リーダー格の奥さんが声を潜めて『これはここだけの秘密。よそで絶対しゃべっちゃダメよ』なんていう『秘密』は、ほぼつまらない中身で、どこの井戸端でも話されていて秘密でもなんでもない。

 こんな話をこのサイトで書き連ねているのは自分だけの秘密。秘密なのに人様の目に触れさせている。そんな矛盾している感じがいいのかもしれない。気持ちが結構高揚してしまう。露出狂の気でもあるのかしら。インターネットさまさま…である。

 「二人だけの秘密、もっと作りませんか?」

 何回か逢って、身も心も相性はまあまあいいと思っている相手が、一戦交えたあとで…というか、正確には三戦交えた後のピロートークでこんなことを言う。直感的に、いい話ではない…と警戒してしまうが、わたしの背中や腰、お尻を愛撫している男の掌の感じに変わったところはない。

 「もっと…と、おっしゃいますと?」

 こうして密会していることは、お互い、夫や妻には絶対に秘密だし、一回逢えば数度はまぐわうことや、今日もしたこんな体位やあんな体位は、配偶者とはしたこともないことなどなど、すべてが『秘密』と言っていい…。

 それなのに、秘密を『もっと』作るだなんて、なにかとんでもないことに決まっている。この男とはそろそろ潮時か。尻の肉を揉んでいた男の手は太腿から股間に移って陰毛を撫でている。

 「最近、ご主人とはなさってますか?」
 「いえ…。前のまま…、全然ですけど…」
 「ええ、もちろんウチも妻とはまったくで…」

 (それで…?)と真意をいぶかしんでいると、相手がちゃんと続けてくれた。

 「それでですね。二人でここ、剃っちゃいませんか?」
 「えっ…」

 思わず、わたしの陰毛を撫でていた男の手をつかんでしまう。

 「ああ、いや、驚かせちゃいましたかね。すみません。たわいもない話でしてね。なんというか、我が家にいるときでも貴女を想っていたいというかね…。気味悪いですか?」
 「いえ…そんなことはないですけど」
 「別にストーカーになりたいとかいう訳ではなくて、なんとなく、そこはかとない思慕の念というかね。そんなことを感じていたいとすれば、どんなことがあるかなぁ…ってね」
 「はぁ…」
 「ホレた女の名前を『○○命』なんて刺青したりするなんて聞いたことがありますけど、刺青を入れるなんていうのはアレですけど、そのかわりと言っちゃぁなんですが、シモの毛を剃るぐらいならできるんじゃないかな、って思いましてね」
 「毛を…剃る?」

 思ってもいなかったことだったが、ちょっと面白そう…と思ってもしまった。確かに、こっそり剃毛してしまったとしても、実際、夫の目に触れることもないまま、また伸び揃うに決まっている。

 「まあ、突拍子もない話ですが、自分だけでもいいかなって。今度逢うときにいきなりツルツルになってたら、驚かせてしまうと思いまして、お話したような次第で…」
 「そうですか。…なんだか、うれしいですね。二人の秘密づくりにそんなことをするなんて」
 「よかった。受け容れてくださるんじゃないかとは思っていたんですよ。思い立ったが吉日で、一緒に剃ってから帰りませんか?」

 なんだか、こちらも剃毛するのが決まったような気配になっているが、そこまで決心したわけではない。

 「今日いきなりはちょっと…」

 夫としたこともないような体位でさんざんまぐわっていながら、毛を剃る剃らないぐらいで、もじもじとしているのも妙ではあるが…。

 「それはそうですよね。何かの拍子にご主人がそんな気分になられてもおかしくないですしね…。じゃ、今日はボクだけで」

 相手はバスルームに行ってしまった。そして作業を終えて戻ってきた。バスタオルをわざわざ腰に巻いているのが滑稽だ…。

 「本当に剃っちゃったんですか?」

 『本当に』などと付け足してしまって少し悪かったと思う。男がバスタオルを外して、すっかり無毛になってしまった股間を見せる。そのことに興奮しているのか男根は上を向いてつやつやと光っている。

 「なんだか恥ずかしいですね。でも大きくなったように見えませんか?」

 確かに根元の草むらがなくなったせいなのか、長く大きくなったように見える。

 「本当に! 大きくなったみたい」

 今度は感嘆の意味を込めて『本当に』と言ってみた。それでも、いかに自分の意思とは言え、わたしとの密会を『二人だけの秘密』にしたいとシモの毛を剃ってしまった男がかわいそうになる。慰めたくなって、仁王立ちしたままの男の股間に顔を近付ける。以心伝心で男が肉棒を咥えさせてくる。

 いつもは口元や鼻孔にまとわりつく陰毛もなく、茎もなめらかそのもの。普段は淫水をまとったままの肉棒だが今日は綺麗に洗い流されており、剃毛のときに使ったのか石鹸の匂いも心地よい。

 「あっ、あっ…いつもより…すごいね」

 フェラチオがしやすくなって、思わずいつもより激しい動きになっていたのか、男が吐息を漏らす。

 (わたしがシモの毛をいくら剃っても夫が気付くことはないでしょうけれど、別の密会相手にすぐに見られてしまいます…。だから、わたしは毛を剃ることはできないけれど、今日は、思いきり口の中に射精してお帰りなさいね…)

 そんなことを念じながら口淫を続けていると、男が果てた。

 (今日4回目の射精なのに、『秘密』のパワーは大したものね…。そうか…全部は剃れないけど、わたしもナチュラルからちょっとは冒険してもいいかも…。剃毛された男根をフェラチオするのは好き…という秘密は教えてあげるわ…) 


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