ひとつ屋根の下@*美形三兄弟!?3-2
「へー、あんたが今日からこの家に来るって子?」
「は、はいっ!」
…美形な顔に近づかれて、ガラにもなく緊張する。
「ふーん。なんだ、カワイイ子期待してたのに。平凡顔かよ。」
「…んな゛っ」
・・・・・何コイツッ!
美形だと思って損したわよ!性格も備わってないとダメよね。あぁむかつく!!
「オレは長男の玲。コイツが末の弟、楓だ。」
簡単に自己紹介される。
「あの、あたしは上村紗理っていいます。これからよろしくお願いしますね。」
あたしは弟の楓くんに向けてだけ挨拶をした。
「…ブス。」
「っはああ!?」
「アハハハハ!それ言っちゃオシマイだろ、楓。」
兄の玲さんが爆笑する。
「…ふざけんなっ!!!」
あたしは、思いッきし爆発してしまった。
「ッ、いててっ!優しくしろよ、ボケッ」
「ごーめーんーなーさーいー。」
「なんだその謝り方!」
「あのねぇ、楓くんだってあの言い方はないでしょうが!」
「ふん、ブスにブス言って何がわりー…っあああ!!」
あたしは減らず口を叩く楓くんに、かなりの力で絆創膏をたたきつけた。