投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

オンナ狂 神谷鉄平の最初へ オンナ狂 神谷鉄平 3 オンナ狂 神谷鉄平 5 オンナ狂 神谷鉄平の最後へ

面接-4

「履歴書、一応書いて来たんですが。」
バックに手をかける鉄平。
「あ、大丈夫です。私どもは履歴書不要なので。」
「えっ?でも過去は大事じゃないですか?もしかして人殺してるかも知れないし。」
「ンフッ、本当にそうならもともと書きませんよね?」
「まぁ、確かに。」
「私、履歴書って嫌いなんです。普通いい事しか書きませんよね?そりゃあ経歴は大事ですが、実際お会いして聞いた方が伝わるし早いじゃないですか?だから面接での私の質問が履歴書だと思って下さい。」
「分かりました。」
さすがベンチャー、またそう思った。とは言えカッコいい事を言うつもりはない。嘘を言ってもボロが出るだけだ。それに相手から女ならナンパと同じ、おとすのみ、そう思った。
「いまおいくつですか?」
「28歳です。」
「今までお勤めになってた会社はどちらで?」
「アパマンショップで働いてました。大学卒業してから6年間ですね。」
「6年も働いた会社、どうしてお辞めになったんですか?」
「いやー、ちょっと…。あ、でも会社の金に手をつけたとかそんなんじゃないですからね?」
「人間関係ですか?」
「まぁ、そんなとこですかね…」
「そこは聞きたいです。」
「そうですか…。あの、引きませんか??」
「話にもよりますが…」
「…、わかりました、言います。上司の奥さん、同僚の彼女、契約者、顧客…、多くの女性に手を出していたのがバレてしまい、居づらくなって…」
「はっ…??」
一体何を言っているのか理解に苦しんだ。
「あはは…。でも業績は常にトップだったんですよ?ただ上司の奥さんに手を出したのが悪かった…。彼女、上司と別れて俺と一緒になると言い出して、それが会社や上司にバレてしまってどうにもならなくて会社辞めたんです。」
都姫はあっけとられた表情を浮かべた。
(え?冗談?ふざけてるの?本気?どっち…!?)
軽く混乱した。
「ほらー!引いたじゃないですかー。」
「あ、すみません…。それ、本当の話ですか?」
「はい。嘘ついても仕方ないんで。」
悪びれもなくあっけらかんと答える鉄平に咳払いをする。
「わ、分かりました。で、では、このフェミニンマインドに入ったとして、あなたは何がしたいですか?」
「そりゃあ可愛い女の子に囲まれて楽しく仕事がしたいです!女性の気力や意欲の源は恋です。僕はみなさんに恋を与えてどんどん女性として輝けるようにして差し上げます、ハイ。」
白い歯を見せて爽やかに笑う鉄平。
(だ、ダメね、これは…)
都姫は鉄平をこの会社に招き入れるメリットを全く感じなかったし、もし前の会社を辞めた理由が本当なら完全に風紀が乱れる。この瞬間、不採用を決めたのであった。


オンナ狂 神谷鉄平の最初へ オンナ狂 神谷鉄平 3 オンナ狂 神谷鉄平 5 オンナ狂 神谷鉄平の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前