面接-13
まず飛び込んで来たのがベッドに全裸で寝てピースサインする自分の姿だった。
「なっ…!」
そして次は何とベッドでM字に脚を開き性器まで写ってのピースでニッコリ写真だった。
「え、えっ!?」
信じられないし、頭が真っ白になった。
「嘘…、でしょ…?」
呆然とする都姫。まさか自分がこんなことをするなんて信じられなかった。
「ほら、ノリノリでしょ?嫌がってないですよね?」
「…」
うんとは言わなかった。こんな破廉恥な自分を認めたくない気持ちが強かったからだ。しかし確かに嫌々ではなさそうだ。まるで恋人にだけこんな姿を撮らせる女の姿がそこにはあったからだ。都姫の額から冷や汗が滲んだ。それはまだまだ序の口で、まるでグラビアを撮るようなポーズで写真に写る自分、鉄平の立派なモノを咥える自分、性器ドアップ、正上位、バック、騎乗位のハメ画、そして口の中の精子を見せながらピースサインして写る自分など、目を覆いたくなるような写真が100枚以上は撮られていた。
(とても無理矢理とか、嫌がって撮られてる様子には見えないわ…)
自分でもそう思うのだから、きっと他人が見ても同じだろう。どちらにせよ鉄平のスマホに収められている為、自分ではどうしようもなかった。
「あの…、消して下さいと言っても、ダメですよね…」
微かな望みを願ってそう言った。
「そうですね…、誰にも見せない約束は条件次第でできますが、消すのはしたくないですよねー。」
当然そう来ると思った。撮られた時点でもう弱みを握られたようなものだ。では誰にも見せない為の条件とは何かを考えれば、きっとフェミニンマインドに採用しろ、と、それをネタに今後体を求められる事だろう。どちらか片方はないと悟っている。求められるのは両方だろう。何もない事はまず有り得ないのは分かった。
「その写真を表に出さないでいてくれる条件は、何ですか…?」
鉄平はニコッと笑って言った。
「お察しの通りです。まずはフェミニンマインドに入社させて欲しいのと、やっぱこんないい女を抱ける権利があるんだから、抱きたいですよね、ずっと。ただ、それをネタに給料上げろとか、役員にしろとか、仕事をしなくても給料くれとか、そんな事は望みません。間違った事をしたら叱ってもらって結構ですし、もし不利益を与えるような悪事を働いたらルールに乗っ取って解雇してもらっても構いません。採用してくれたなら、会社の為に仕事は手を抜かず、一生懸命やります。簡単に言えば、フェミニンマインドに入ってCEOとセックスがしたい、この2点です。それが条件ですかね。」
「…」
都姫は考え込んだ。