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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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突然の劣情-4

柚木に頼まれるがまま体を洗ってやり、それが済むと一緒に風呂に浸かりながら、抱きついてくる柚木の背中をさすってやる。

「柚木くんは、寂しいの?」

こんなにも甘えてくる柚木に、理央は聞いてみた。

「僕、お父さん、いないから……お母さんも好きだけど、お仕事忙しいし……」

「そっか。お母さん、本当にお仕事頑張ってるよ。僕、お母さんと席隣なんだよ。それにね、お母さんはすごく優しいんだよ。今日、僕、ちょっと元気なくって。お母さんが大丈夫?って声掛けてくれたの。だから、お父さんがいないかもしれないけど、お母さんは他の家の人より二倍頑張ってるし、二倍優しいんじゃない?」

「そっかあ」

ぷくっと柚木は頬を膨らませながら、理央の胸板に頬を擦り付けてきた。
理央は背中をまた、さすってやる。


(僕も、誰かに頭撫でて欲しいな)


強引に抱いてしまった東京本社の、理央の先輩ーーそれ以降、数回彼女と会うことがあったが、その度に彼女とはベッドを共にしている。
しかも、彼女は理央の気持ちを知っており、不思議な関係性となってしまっている。
理央は、仕事に対して非常に真面目であったが、可愛らしい顔立ちと、誰にでも距離が近いその態度から、仕事についての正当な評価を受けることがまれだった。
だが、彼女は理央の仕事ぶりを評価してくれ、彼女に会うと理央の承認欲求は満たされたのだった。
それで体を重ねてしまえば、恋心に発展するのは至極自然なことだったのかもしれない。

ーー風呂から上がり、三人で食事を摂り終わると、二十一時頃になっていた。

「柚木が寝たら、送るわね。柚木、もうそろそろ寝る準備しちゃおうか」

「やだ、僕、佐藤くんと寝る」

その言葉に、加奈子が困った表情をした。
パーカーにスエット姿の理央が、柚木に目線を合わせるように、床に膝をつけて言う。

「僕にお泊まりして欲しいってこと?」

「うん」

「お母さんと一緒に寝ていい大人の男の人は、お母さんと結婚した人だけなんだよ。僕とお母さんは結婚してないからダメなの」

「え……やだ、僕、佐藤くんと寝たいもん。お母さん、佐藤くんはお泊まりしちゃダメなの?僕と同じ布団で寝たら、お母さんと一緒に寝ることにはならないんじゃない?」

柚木はじっと理央を見つめる。
自分の想い人がいることと、性欲とは別だ。
さすがに泊まってしまってーー加奈子に対して変な欲求が沸かないとも限らない。だからこそ「僕とお母さんは結婚してないからダメ」なのだ。

「あたしは、かまわないんだけど……佐藤くんがいいなら」

予想外の返答に、理央は加奈子の方を振り向く。

「やった、じゃあ佐藤くん、泊まるよね?!」


(マジ、この状況わかってんの?!)

理央はため息をつきつつ、寝室の方に柚木に手を引かれていったのだった。


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