義弟とのデート-2
その翌日。社宅の一室で、公園から流れてくる午後3時のチャイムをぼんやりと聞きながら、わたしは布団で仰向けに横たわっている。
「義姉さん…オレ、こんなに続けてヤったの初めてだよ。最高だよ…義姉さん」
膣口から大量の精液を垂らして布団を濡らしているわたしの横で、義弟が肘枕をしてニヤついている。
「義姉さん…すごかったよ。久しぶりだったんだね。かわいそうにさ。はじめの『抵抗』も演技だったんでしょ? 安定期に入ってたんだったら、すぐに呼んでくれればよかったのに…」
演技などしたつもりはなかったけれど、お腹を気にしながらの『抵抗』は誤解を与えたかもしれない。
「『魚心に水心』。『強姦』じゃなくて『和姦』だったよね」
誤解なら誤解としてはっきり拒絶しなければいけなかったというものであろうに、義弟が事を進めてくるうちに、わたしの抵抗する気持ちは失せてしまっていた。そして、結局のところ、義弟に貫かれたとき、わたしが覚えていたのは『不快感』ではなく『快感』だった。
大げさなようだが、久しく夫のみを受け容れていたわたしのアソコが、兄弟とは思えない肉の竿に奥まで満たされたとき、脚のつま先から髪の毛の先まで、『オンナとしての悦び』が電撃のように走ったような感覚だった。昨日、義弟が公園でささやいた『兄貴じゃ足りない分を応援する』というのは決してこういう意味ではなかったのだろうが…。
「明日も来ていいよね…?」
義弟の問いかけに、もはや拒絶の言葉を吐くこともなかった。義弟はまた体を重ねてくる。
「兄貴は、何時に帰ってくるの?」
「…早くても、9時」
時計の針が8時を回った頃、電話のベルが鳴る。義弟から身体を離して受話器を取る。
「ああ、オレだけど。すまんが緊急の仕事で今日は泊まりだ」
「わかったわ。お疲れ様…」
わたしは受話器を置くと仰向けに寝転んでいる義弟に跨っていく。