re LIFE-13
「ほら、どぉお??気持ちいい…?」
「ああっ…くっ、き、気持ちいい…!ああ…!」
「もうイッちゃうんじゃないの?」
「ああっ!ああっ…!チンポが…壊れそうだ…!っくっ!!」
セックスしている時に女が、オマンコが壊れちゃう!、と口にするとニヤニヤする程興奮する修。まさか逆に言わされる時が来るとは予想だにしていなかった。
「フフフ、ビンビンのいやらしいオチンチン♪」
「ああっ!ああっ!」
自分を見捨てた罰か、それとも最後のお別れのセックスで全ての愛を使い果たそうとしているみたいなアンナのセックスに、修は涎を垂らして悶絶する。そして下半身から弾け飛びそうな何かが体を駆け巡る。
「ああっ!イクッ…!」
修は思わずそう叫んだ。
「ハァハァ、私もよ?イクッ…。最後に一緒にイケて幸せだわ…?私の中でいっぱい出して…?一生分の精子を…ああん!ああん!」
「ああっ!ああっ!イクッ!!」
「ああん!修ぅぅぅ…!!」
2人の体が同時に伸び切る。2人のエクスタシーが一つになり、激しく脈を打たせる。
「あああ…」
修は体が弾け飛んだかのように体の感覚がなくなる。そして真っ白な空間の中、全てが解放されたかのような清々しい気持ちに包まれた。
(俺は死んで天国に来たのか…?ああ、気持ちいい…。何も考えたくない…。一生ここでフワフワと宙を彷徨ってたい…)
そして修は意識を失った。
(まさかここまでこのアンナって女は修を愛していたとは…。たまにワシが負けて体を取り戻されるとはな…。アンナが可哀想だ。こんなに深く愛しておるのに…。きっとワシが抜けても修の事を思い続けるのじゃろうな…)
今まで何人もの人間の体を乗っ取って来たが、自分が負け意識を取り戻した人間は初めてであった。修を失った後のアンナの事を思うと胸が痛くなった。
(下らない欲望が色んな人の人生を狂わせる…、コイツはそれを思い知っただろう。後悔がない人生などないからな。だが色々楽しませて貰ったわい。さて次はどの女の体を乗っ取ろうかな…。)
神の戯れは終わる事はなかった。
「さてヤリチン君、またどこかで会おう!フフフ!」
そしてアンナの体からスッと抜けて消えて行ったのであった。
「修…」
気絶するアンナの口から溢れた言葉。同じ様に瞳から一筋の涙がゆっくりと流れ落ちたのであった。