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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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母と子の恥臭-5


「しのも最近運動不足気味だったから、お兄ちゃんがハイキングに連れて行ってくれてよかった。ね、しの」

「うん!こんどね、あたしとお兄ちゃんとママの、三人でまた行こうって、お兄ちゃんと言ってたんだ」

「えー、いいのぉ?デートのお邪魔にならないかなあ」

 しのちゃんの髪を撫でながら微笑むさおりさんが、かわいい。笑顔のときの目尻の感じや、小さく小首をかしげる仕草がしのちゃんと似ている。それだけじゃなく、6つ年上とはあまり感じられない、その幼く見える笑顔自体がかわいい。なんか、恥臭を嗅いだからか、俺の中でさおりさんとの距離感を勝手にさらに縮めているような気がする。
 三本目のスーパードライを開けるタイミングで、しのちゃんがテレビに突進していく。ローカル局で放送されている地元お笑い芸人の番組を見ながら、しのちゃんがきゃはは、と笑い声をあげる。帰ってきてからいったん寝たとはいえ、やっぱり子供って元気だな。

「さっきしのが言ってたの、ほんと?」

 チーズクラッカーの皿を俺の方へ軽く押しながらさおりさんが言う。

「さっきの、って、三人でまたハイキングの話ですか?」

「うん」

「あ、ほんとですよ。紅葉の季節になったら、さおりさんも一緒に行きましょうよ。頂上からの景色きれいでしたよ」

 さおりさんがポケットからスマホを取り出して画面をタップする。

「この写真すごくいいよね。景色もそうだけど、お兄ちゃんとしのの表情がとってもいい。幸せなカップルっていう感じ」

 開いて見せてくれた画面には、山頂で撮ったツーショットが表示されていた。

「私、前に言ったかな。しのは『こいびと』とお兄ちゃんの両方がいてうらやましいな、って。お兄ちゃんって、年上のきょうだいっていうほうの意味ね」

「さおりさんはお兄さんとかは……」

「一人っ子。しのと同じ。片親なのも同じ」

「え、あ」


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