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re SEXLIFE
【ハーレム 官能小説】

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憤り-3

3階のテラスにつき、梨紗と修はテーブルの椅子に座る。アンナと翔太は追いかけっこをしていた。
「落ち着いた?」
「は、はい…。ごめんなさい、会社のみならず外でも迷惑かけちゃって。」
「迷惑じゃないですよ。」
「ありがとうございます…」
落ち着いたと言うより、何をするのも疲れたと言った感じで痛々しい。梨紗は追いかけっこするアンナと翔太をしばらく見つめてから口を開いた。
「きっと金井さんは上手く主婦するんでしょうね。初めて会ったのに、私が手を焼いてる翔太をもう手懐けちゃってる…。翔太が悪いんじゃなくて、私がママが下手なんですね…」
「そんな事はないですよ。長谷川さんは器用な方じゃないかもしれないけど、でも自分を殺して周りの人の事を考えられる人だと思います。忙しくて息を抜く時間がないから疲れちゃうんですよ。」
梨紗はどうしてそこまで自分の事を分かるのだろうと驚いた顔をした。
「ありがとうございます。何か疲れちゃいました…。」
「長谷川さん…」
かける言葉が見つからなかった。梨紗は追いかけっこする2人をポーッと見つめていた。
「高梨さんと金井さんが結婚して、子供が出来て、3人で楽しく生活する姿が目に浮かびます…。でも私は自分の未来が見えないです…。家族と上手くやって行ける自信がないです…」
もう少しで抜け殻になりそうな梨紗を見ていられない。このまま落ち着いたとしても子供と2人で帰すのは心配で仕方なかった。
「俺が旦那さんと話してみますよ。」
「えっ?い、いいですよ、そこまで…」
「きっと長谷川さんはまた家に帰って自分を押し殺して抱え込んじゃうと思いますから。会社の同僚として放っておけません。買い物とかあるんでしょ?4人で買い物とかして、長谷川さんの家に行きましょう。」
「でも…」
「このままじゃあ長谷川さんが壊れちゃいます。ダメだと言っても行きますから。」
「でも、せっかくのデートが…」
「俺達は年中一緒にいるからいつでもデート出来るから。何かしないと変わりませんよ?一度本音をぶつけないと絶対に伝わりません。旦那さんに気づかせなければあなたのSOSはどこにも届かないから。ね?」
梨紗は確かに自分はこのまま苦しみを押し殺して取り繕ってしまうと自分でも分かっていた。もしかして旦那が考えを改めてくれるかも知れない…、そんな希望を感じた。
「すみません、宜しくお願いします。」
梨紗は修に頭を下げるのであった。


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