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re SEXLIFE
【ハーレム 官能小説】

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憤り-4

助手席にアンナ、後部座席に梨紗と子供の雄大を乗せて梨紗のアパートへ向かう。車の中、雄大は疲れて寝てしまっている。そんな雄大をボーッと見つめる梨紗。
「この寝顔を見ると、この子を絶対に幸せにしなきゃって思うんですけど、うまく行かないもんですよね…」
疲れ切った声でそう言った。修とアンナは何と言っていいか分からなかった。
「こんな事言っちゃいけないんですが、私、娘が欲しかったんです。だからってガッカリはしてないんですが、可愛い洋服着せて、一緒にお料理したり、妊娠中、そんな事ばかり考えてて…」
「2人目、女の子作ればいいんですよ。」
何の気なしにそう言ってしまった修。
「1人でもこんなに手を焼いてるのに、2人とか、私には無理です。主人がもっと助けてくれれば話は別ですが、今日だってただ友達と遊びに行くとしか言わないで出ていっちゃったし…、無理です。」
さっき張り詰めていたものが一度切れてしまったせいか、思った事が素直に口から出てくる梨紗。抱えていた不満が自分でも信じられないぐらいに口から出てくる。
「男の人って勝手です。付き合ってた時にゴムをつけてってお願いしてたのに、嫌いだからってつけてくれなくて。何も言わないで中に出す事もしょっちゅう。できちゃったら結婚するって都合のいい事ばかり言って、実際にできたら少し戸惑って。その時ガッカリしました。でも2人ともまだお金がないからどうしようって話し合ったけど、最終的にやっぱ結婚しちゃおうって話になって。親に反対されましたけど、押し切って。だから式も挙げてないんです。新婚旅行とか全然興味ないみたいだし。親は今では少しは理解してくれましたが、輝樹はバツ悪くて会いに行こうともしないし。ただ輝樹の両親はいい人なのが救いですけど。口では2人で協力して頑張ってこうなとか言いますけど、全然頑張ってくれないし、いつもスマホばかり見てる。この子を抱っこしたのもほんの数回。何かもう私、疲れちゃって…」
今まで溜め込んでいたものを一気に吐き出す梨紗を見て、溜め込まず吐き出すのはいい事だと思いつつも、梨紗の精神状態が心配でならなかった。
「私達が長谷川さんにしてあげられる事って限られてると思うの。でも少しでもできる事は協力したいって思ってるから遠慮なく助けを求めて欲しいな。ねっ?」
「ああ。旦那が遊びに行っちゃった時は、言ってくれれば買い物も付き合うし、どっか雄大くんを連れて行きたい時には一緒にドライブするし。だから1人で抱えこまないで下さい。」
そんな言葉に梨紗はありがとうと言い、俯いて涙を流した。


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