復讐のプレリュード-1
「後は 証拠だけですね」 複雑な表情で晴也を振り向きながら呟いて来た
「ご主人これを」 敦がA4の紙を手渡して来たそこには
森 大輔 48歳 スーパー経営 ３店舗
森 裕子 43歳 スーパー経営
山川 健太 48歳 青果店経営
山川 加奈 40歳 青果店経営
木下 誠 48歳 高校教師
木下 愛 36歳 専業主婦
対馬 直樹 48歳 会社員
対馬 早紀 41歳 専業主婦
川田 拓哉 48歳 会社員
川田 麻衣 41歳 専業主婦
晴也は受け取った 紙を見つめ 何時調べたのですと 敦に問いかけると
笑いながら 前川さんに頂いた旅行案内から 簡単でしたよと 事も無げに
言って来た
「5人は幼馴染ですね」敦が呟き
「証拠を 掴んだら こちらから・・・・・・・・・・」
敦はそう言うと 自宅に戻って行った
晴也と敦は時折 駅前の居酒屋で酒を飲みながら 情報を交換し その日を待って居た
敦がビールを空けながら 晴也に提案してきた
「証拠を 掴んだら 反撃ですね」 唇を引き上げうす笑いを浮かべながら
晴也を見つめていた
「？？？？？？」 晴也が首を傾げると
「女房達 どうせやられたんですから 私達も楽しみましょう」 敦が言って来た
「楽しむって？」 晴也が訊ねると
「5人新しい女性味わいましょう」 5人のリストの奥さん達を指さしながら
楽しそうに笑っていた
2週が過ぎ 2人ラインで まだですねとやり取りを繰り返し3週目に晴也の許に
明日駅前で時計の中のカードとパソコンのデータを持ってとラインが入って来た
家に帰りパソコンを開くと 3時間に渡る陽子と沙也に群がる男達が 記録されていた
陽子に書類に整理と言いながら ロムに焼き付け 翌日敦と落ち合い 漫画喫茶に
潜り込んだ ロムをパソコンで再生する 映ってますねと敦は複雑な表情で 言いながら
これ お預かりしますと カードとロムを鞄にしまい込み 次は1か月後かと呟き
手帳を眺めはじめて来た
「ご主人 今週水曜時間取れます？」 敦が聞いて来て大丈夫と答えると
「何時もの様に 出勤する服装で 駅前で朝」 敦に言われ頷いた
水曜日
何時もの様に 家を出て駅前に向かった 駅の入口に敦が待って居る
「出かけましょう」 敦が歩き出した