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麻薬
【女性向け 官能小説】

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麻薬 Scene2-3

「この淫乱が。俺だけじゃ、満足できないってか?」
俺の声に、怒りが混じっているのに気づいたらしい。沙希が動きを止める。
「・・・そんなことない。そんなこと言ってない!」
「うるせえよ」
沙希の両腕を上げ、頭の上でクロスさせ、その両手首を片手で押さえつけた。
空いてる手で、サイドテーブルのライトをつけた。
引き出しからタオルを取り出す。
「・・・大輔・・・やめてよ・・・」
「満足させてやるから、黙ってろ」
「イヤ!どうして!?どうして怒るのよ!あたし、誰もいない!大輔以外にする人なんて、いない!」
沙希の両手首をタオルで縛る。
「大輔!」
何故か、俺はいきり勃っていた。
何故。
傷つけたくなんて、ないのに。傷つきたくないのに。
「お前が、悪いんだ。ムカつくんだよ」
沙希の目が潤んでいる。
「大輔・・・妬いてるの・・・?」
沙希の白い脚を、抱えあげた。ビクリと震えるそれ。何をされるか分かっているんだろう。
「い・・・いや・・・入れないで!」
腰を進める。俺の先端が、沙希の入り口に触れる。
「妬いてるか、だって?・・・自惚れんなよ。所詮、俺も身体だけの関係なんだろ?どっかの馬の骨と、お前の身体を共有するのが気分悪いだけだ」
「やめて・・・お願い・・・」
「こうされるのが、好きなくせに」
濡れていない沙希の中に入った。
「いやぁっ!!痛いっ・・・やめ、やめて!大輔っ・・・!!」
壊れればいい。
そうしたら、俺以外の奴に抱かれる日なんて来ないんだろ?
奇妙な征服欲と、興奮。
ゆっくり動きながら、クリ○リスを擦る。沙希の身体が敏感に反応した。
「あっ・・・!やだ、大輔・・・」
「濡れてきてるじゃん・・・嫌がってる割には、正直だな」
乳首も一緒に弄る。みるみるうちに、硬くなった。
「はっ・・・ほんとに淫乱だな、お前は。もう、溢れてんじゃねーかよ」
沙希の目から、涙が零れ落ちた。
「大輔………嫌、やめてよ……」
無視して、更に激しく突く。くちゅっと音がした。
沙希が苦しそうな顔をする。
「声出せよ。いつもみたいに。ヒィヒィ鳴いてみろ」
Gスポットを突く。
「ああっ…!!」
ぐちゅっぐちゅっ…ヌプッヌプッ…
イヤラシイ湿った音が、部屋に響く。
俺が精液を沙希の中に注ぐまで、沙希は殆ど声を出さなかった。

後悔するのに時間はかからなかった。
苛立ちに任せて、沙希を犯すなんて…


自分のしたことに呆然としていると、玄関のドアが閉まる音がした。
沙希が帰ったのだ。


俺達はこのまま終わってしまうのか。
「好きだ」とも、言えずに。
沙希、ごめん……
今更、好きなんて許されるのか。


許されなくても……
俺は服を着て、部屋を飛び出した。
沙希は、見つからなかった。
まるで、俺の未来を表しているようで恐くなった。

沙希、逢いたい。


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