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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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同級生との交流-1

 授業が終わって休み時間になれば、近くの席では級友たちの井戸端会議が始まる。相変わらずの色恋話に、よく話題が尽きないものだと感心しながら耳をそばだてているが、今日の話は大して面白くもなさそうだったので席を立った。

 席を立っては見たものの、特に行くあてもない。図書館には放課後に行こうと思っているし、売店にも用はない。ふと、今日は天気もいいので屋上に上ってみようと思った。2階の教室から廊下に出て階段を3階に上がる。3階からは屋上に出る狭い階段がある。

 屋上に出てあたりを見渡すと、日光を浴び空気を吸いに来たような生徒が数人いて、手すり越しに景色を見ていたり、置かれたベンチに腰掛けたりして思い思いの時間を過ごしている。わたしも手すりにもたれて景色を見ている。家並みの向こうに広がる田んぼの稲の緑が美しい。

 「珍しいね」

 背後から声を掛けられる。振り返ると同じクラスの吉田京子だった。

 「あ、こんにちは…」

 間の抜けた返事に京子が失笑したように見え慌てて言葉をつなぐ。

 「今日はちょっと外に出てみたくなって。いつも屋上に来るの?」
 「まあね。教室にいても本読んでるぐらいしかすることないし」

 銀縁のメガネをかけた京子は学年でも常にトップの成績。

 「中間テストも学年1位だったね。すごいわね」
 「ん? まあね。なんでだかよくわかんないけど」
 「毎日遅くまで勉強しているの?」
 「勉強なんか家じゃしてないよ。テストの前に復習してるぐらいだけど」

 あんな簡単なテスト、みんななんで自分みたいな成績がとれないの? とでも言いたそうで嫌みな感じもしないでもないが、理知的な風貌は純粋に不思議がっているようだ。

 『世の中には、元々頭の出来がいい人がおるんやから、意地になって張り合ったりするより、いろいろ教えてもらった方がなんぼかええか』

 母が言っていたことを想い出す。京子の足下には及ばなくても、成績上昇の要点でも教えてもらおうか…。

 口を開いた瞬間、先に口火を切られた。

 「あのさ…訊いていいかな…」

 京子にしても何かわからないことでもあるのだろうか。少々驚いてしまう。

 「えっ? うん。わたしなんかにわかることだったら…」
 「いや、その…こんなことを訊いてもいいのかどうかもわからないんだけどさ…誰に訊いたらいいかもわかんなくて…でも、わたしの心の中ではたぶん◇子なんじゃないかと勝手に思ってたら…今日、いきなり屋上に上がってきたから…これは何かの思し召しなんじゃないかと思って…」
 「うんうん。そういうことってあるある…」

 今までほとんど会話もしたことがない京子が一気にまくしたてるのに少し困惑しながら、当たり障りのないような相槌を打っている。

 「なんでも訊いて?」
 「その…訊きたいことっていうのはさ…」

 京子が身体を近付けてきて小声でささやく。

 「…えっ?」

 よく聞き取れなかったので聞き返す。

 「くっ…何度も言わせないでっ」

 京子が顔を真っ赤にしている。

 「ご、ごめん…本当に聞こえなかったの。小さな声でいいからゆっくりしゃべって?」

 耳を近付ける…。

 質問を訊いてわたしは答えた。少々恥ずかしかったけど…。

 「ウチも一緒。わたしも一緒…だよ!」

 京子の質問は要すれば次のようなことだった。 
 3か月ほど前。体調が悪くて早退して家に帰ったことがあった。そのときに家の前に車が停まっていて、母親が見知らぬ男と一緒にいた。一緒にいただけではなく、母親は男と淫らな行為…アケスケに言えばフェラチオをしていたようだった。母親や男には見つかることなく家から離れたが、その光景が頭から離れず、父親にもきょうだいにも言えないでいる。車が居なくなるまで結構長い時間かかったから、きっと母親は男とセックスまでしているに違いない。それだけならまだしも、自分自身もそれ以来毎晩のようにオナニーしている…。

 「そかそか…。車が見えなくなるまで家にも戻れんかったんやね。体調が悪くて帰ったのに災難だったわね」
 「体調?…う、うん…。体調のことなんか吹き飛んでしまってさ…」

 京子は(話した内容に動じることもなく、当日の体調のことを気遣ってくるとは…)と驚いているようだった。

 わたしにしてみれば、京子はフェラチオとは言わず『母が男の陰茎を口に含んでいた』と説明したので、『インケー』が陰茎とわかるまでしばらく時間がかかってしまった。セックスともいわず『性交』、オナニーともいわず『自慰』と言っていたのは、それはすぐにわかったけど…。
 
 わたしは次のようなことを京子に話した。お母ちゃんには少々悪かったかな…。


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