縫製工場の昼休み-2
「そういやあ、随分前やけど、役所の人やらどっかの人やらが家に来て、舅といろいろ話してたわ。お茶出してそのまま話を聞いてようと思うたら『お前はもうええ』って追い出されてなあ」
ミサヨが男の肉棒を扱きながら話す。
「おお、きっと道の話やわ。金が絡む話を嫁に聞かれとうなかったんやろう」
「ウチにはなんも来んけどな」
「家がかかるところから話をしているようやからな。ハル子さんとこは家はかからんのかもしれんな」
「でも柳島から延びて来てミサヨさんとこの屋敷にかかる言うたら、その辺の畑がかかりゃあせんかね。ハル子さんちの畑もあったろう」
「そんならもうちいと早く延びて来てほしかったなあ」
「ハル子さんとこの子育てももう一息やな…。…ん、上の姉さんは信金に入ったんやなかったかね?」
「そやけど?」
「姉さんとサセてくれたら、銀行じゃのうて信金に預けるがよ」
「バカ。ウチの穴にはもう飽きたかね」
「飽きるもんかいな。…どれ、もう塩梅はええんか?」
女たちは肉棒を咥えたまま、指で自分の濡れ具合を確かめる。
「ええ塩梅や」
「あたしもや」
女は膝の下に座布団を敷くと四つん這いで並んで尻を突き出す。男も座布団に膝立ちして後ろから突き入れる。
「ホショーキンが入ったらあたしらの給金も上げてもらえるんやろなあ」
「んなことあるかいな。火の車やで。アンタらの補償金分けてもらいたいくらいや」
「それこそありえへんなぁ。ウチらもまだ子供がおるでな。なぁ、ミサヨさん」
「ようやく高校に上がったけどな。昔なら中学出たら働きに出たもんやが」
「そりゃあ、ウチらの時代はなぁ」
「まあ、ホショーキンとやらで、この工場は続くんなら、ありがたいけどな」
「そやね、なんせ腹ボテになっても産む前日まで働かせてもらえるもんなあ」
「当日まで働いてたもんもおったで」
「そんなことよりアンタまだ孕むつもりなんか」
「そうよぉ、まだまだオンナやもん」
「ああ、よしよし。工場はまだまだ頑張るで。こうしてアンタらとも仲良うさせてもろとるしな…厶ンッ!」
兄弟は息を合わせて射精する。
「あと10分あるわね。どうする?」
「じゃ、穴、変えて2発目いかせてもらおうか」
「おお、その意気よ。お手当の加算忘れんといてよ」
「わかっとるわ。ムツ子さんの手帳につけてもらっときや」
女たちは膣穴に男二人分の精液を溜め込むと、拭いもせずにパンティを穿く。男たちもズボンに足を通しベルトをガチャつかせながら身支度を整える。
休憩室に戻ると、時計は昼休みの時間を過ぎているが、男たちはタバコに火をつけて一服する。一息タバコをふかすと、それぞれ女たちに取らせる。女たちも一息深く吸い込んで煙を吹いている。
「やっぱり洋モクはええなあ」
「ほんまや。高いだけのことはある亅
「高校もいろいろ物入りやなあ」
「そやねぇ」
「ハル子さんとこは出来がええけど、ウチのはさっぱりや」
「そんなことないわ。入ったばっかりやないの」
「カラダばっかり成長してて、まあ、困ったもんや」
「ウチだっておんなじよ。アタシらだってそうやったんやないの?」
「…そやなぁ。自分のことは忘れてしまうもんやねぇ」
タバコをくゆらせながら女たちが雑談している。
「なんや、全部吸うてしまいよる」
男たちが新しい煙草を口にくわえる。
「はいはい、火ぃぐらいはおつけしましょうねぇ」
専務が段ボール箱をのぞくと、まだ何枚か下着が残っている。
「おお、ちゃんとアンタらの分も残してあるがな」
箱をひっくり返して残っている下着を畳の上に拡げる。
「これこれ、肝心なところに布がないやつ。こんなん今穿いてたら、ズボンの裏までべとべとに汚れてしまうわ」
「いちいち脱がんでもすぐにヤれるっちゅうのがええんやろ」
「そんなら始めっから穿いてないのと一緒やないの」
「あっは、そうやねぇ」
「誰かが縫ったんやろけど別に返品されるような不手際もなさそうやけどなあ」
「そやそや。アンタらの腕は信用してるからのぉ」
「色だけ違ってほとんどおんなじ形みたいやけど、アンタ何色にするん?亅
「じゃあ、緑にしようか」
「なら、ウチは紫やね」
「ええなぁ、お母さん二人がおそろいのスケベパンティ穿いてるなんてな」
「まさに竿姉妹やな。ホンマ、今晩亭主誘ってみいや。俺たちばっかりええ思いさせてもろうて悪いわ」
「…だって。どうする?」
「どうしよなぁ。縫いながら考えるわ」
「返品されんように気ぃ入れて縫ってや。あっはっは。亭主と寝るのも面倒なら、娘にでもやってしまったらええがな」
「バカ。まだ早いわ」
「ウチもウチも」
女たちは選んだスケベ下着を手に取ると、胸元からブラジャーのカップに押し込んで工場に戻っていく。