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「背徳と退廃・花嫁Mの手記」
【SM 官能小説】

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「背徳と退廃・花嫁Mの手記」-7

「今から君のお母さんに電話をして、わたしから君の外泊の許可をもらうつもりだ。君にも電話に出てもらう……君に最後のチャンスをあげるよ。わたしにラブホテルで素っ裸に剥かれ、ロープで身動き一つ出来ない状態にされて犯されそうになってると、お母さんに助けを求めればいい」

 教授は悪魔のような方でした。
 わたくしは堂島教授から恐ろしい犯罪の性的虐待を受けているんです。それをママに告げて助けを求めることを選ぶのか、黙って教授の弄虐を受け入れるのか、その選択を迫ってこられたんです。

 教授の罠なんです。
ロープで縛られて、教授から犯されそうになっている惨めな姿を娘が母親に泣きながら訴えるなんて……そんな恥ずかしいことが出来るはずないんです。
誰にも知られたくない、死ぬほど恥ずかしい格好です。

 教授はわたくしのスマホを使って、すぐにママに電話をされました。
 ゼミの飲み会の流れで、教授の家に数人の学生が来ていて議論白熱、全員が朝まで泊まり込むことになったという嘘っぱちな話をされていたんです。
普段の落ち着き払った口調でママに話をなさるんです。ママが変な疑いを抱くはずがありません。

 教授が嗤いながら、わたくしの耳元にスマホを押し当ててきました。
「あ、マ、ママ……わたしよ」
 咽喉が詰まっていました。
「美優……堂島先生が朝帰りだって、おっしゃっておられたんだけど……そんなご迷惑なことして、大丈夫なの?」
 ママは教授の嘘っぱちな話を微塵も疑っていないんです。世間でも高い評価を受けておられる堂島教授です。まさか堂々と嘘をついて凶悪な性犯罪を愉しんでおられるなどと、想像出来るはずがありません。

 わたくしはママにどう告げるべきか、ギリギリまで迷っていました。悪魔に変身したような教授の魔の手から逃れるチャンスはその時しか無かったんです。
「ママッ……だ、大丈夫だってば……みんなもいるし。先生のお宅にはご迷惑をかけてるのかもしれないけど……なるべく朝一番で帰るようにするから、安心して」
 わたくしは出来るだけ明るい口調で、ママを安心させるための嘘をついたんです。
「分かったわ。仕方ないわね……先生によろしくって言っておいてよ」
「あっ。ママッ……」
 ママとの通話は切れ、助けを求められる最後の機会が消えてしまったんです。

「あっはっはっ。お母さんにあんなに上手く嘘をつけるとは、恐れ入ったね……これで君は、わたしが今夜するすべてのことに合意して、受け入れたってことになるな」
 悪魔のような哄笑でした。いえ、教授は馬鹿なわたくしを嘲笑っておられたのです。
「教授は……非道い方ですっ。鬼ですっ」
 わたくしは恨めしさのあまり、また涙を零していました。

「美優、わたしは君の雪のように白い素肌と美貌に狂わされて、鬼になったんだ。朝まで眠らせやしないからな」
 美優と初めて呼び捨てにされました。
「わたしと一緒に背徳と退廃の街、ソドムの住人になって、とことん倒錯した快楽をむさぼろうじゃないか。わたしは美優となら、たとえ煉獄に堕ちたって構わないんだ」
 明らかに変質者の濁ったような目でした。きっとサド侯爵もこんな目をしていたに違いありません。
丸裸に剥いたわたくしの露わな肢体を目の前にしておきながら、すぐにセックスを挑んでこられないんです。粘着質な目で嫌らしく視姦しながら、ネチネチと嬲りものにしょうとされるだけなんです。

 無理矢理に飲まされた薬が、怪しげな媚薬でした。そして媚薬ゼリーがわたくしの秘唇のまわりにたっぷりと塗り付けられました。
 もちろんわたくしには、その媚薬の恐ろしさなんて、まだ分かっていなかったのです。


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