新しい夫婦-1
美和に和夫と陽子は隣室にと案内され4人始めて同じテーブルに座った
テーブルの上には酒が用意され 美和が各自にビールを注ぎ始め
陽子が慌ててビールを注ごうとしたが 皆のグラスに注がれ
美和が乾杯と声を掛けて飲み グラスを置いた時
陽子が美和に頭を下げ 御免なさいと涙を浮かべた
美和はビールを飲みながら 黙って陽子を見てグラスを置いた
先週の木曜にねと美和が話始めた
「詩音が下の娘小学3年なの私のベッドに入って来てママ
パパと仲直りしてって言って来たの」
「子供達の前で見せなかったつもりだけど感じたのね」
「私和夫さんの置いて行ったの 主人居ない時見てたわ」
「離婚かって考えてた・・・」
「子供達は私が引き取って育てないと
今のマンション売ったら幾らかな
査定して貰ったわ ローンの返済して少し残るかな?」
「多分この人の年収の半分ぐらい
貯金は?養育費ってどれ位?考えたの」
「主人に子供渡して この人子供育てられないでしょう
自分が子供だもん」
「それにね この子達これから高校大学に行くのに
どれぐらい懸かる?」
「私の年で社員に成れたら やっぱり子供に寂しい思いさせるでしょう」
「陽子さん離婚したら 子供さんは引き取るでしょう?」
陽子が小さく頷いた
「その後の事考えた? でしょう」
隼人に向かって
「貴方陽子さん好きでしょう? 認めなさい
遊びって言ったら私本気で離婚するわよ」
隼人が困った顔で下を向いた
「良いのはっきり言って その為に来たんだから
好き嫌い遊び? どうなの?」
美和は追及した 隼人が陽子を見つめ乍ら
「好きだよ」と呟いた 陽子が顔を上げ隼人を見つめていた
「陽子さんはどうなの? 好きでしょ?
二人の見てて本当に好き合って居るなって認めたわ」
「凄く悲しかった涙流しながら見ていた」涙を拭った
「二人のねエッチそんな可愛くないセックスそんな綺麗でない
まぐあい見ていてね 敵わないと 思った・・・」
「悔しいけど 陽子さんの逝く時の顔 綺麗だった・・」
「認めるしかないと 諦めたは・・・」
「陽子さん子供達寝かせてこよう」
二人 隣室に消え 隼人と二人残された
「水曜来なかったな」隼人が頷いた
「連絡取ってるのか?」 頷いた
「これからどうしたいの?」
隼人が申し訳ないと頭を下げて来た 和夫は
「陽子好きなのか?」 隼人が頷いた
「お前の家に行って陽子さんと合った時 目が合って彼女も俺を見つめて
少しの間だけど それから話してただろ」
「でも二人とも目は違うこと話してたんだ 変だよな?」
「ライン交換して 次の日からラインしてたんだ」
「次の週お昼食事して 長く見つめ合って その次の週も食事して
カラオケ行って その次の週に夜ホテルに行ったんだ 申し訳ない」
和夫は陽子が送別会が有ると出て行った日の事を思い出した
「その日から付き合い始めて 陽子さんが位置確認アプリ入れてるから家にと
悪いのは十分承知してる 陽子さんを責めないでくれ俺が悪いのだから」
「お前から慰謝料請求されても全て受け入れる申し訳ない」
隼人は 和夫の前で語り始めビールを空けていた
「これからどうしたいんだ?」
隼人は頭を下げ黙ってしまった
「子供達寝かしつけてきた」
陽子と美和が部屋に入って来て
美和は和夫の横に座り ビールを飲み始めた
陽子は立ち尽くし困った顔をしていると 美和が
「この人の横座って」と 事も無げに言い
陽子は隼人の横に座った 美和が陽子に
「この人の事好き?」と いたぶる様に聞き 陽子が項垂れ
「それだけは聞きたいのどっち?」小さく好きですと答えた
私から提案が有るんだけど聞いて呉れる
「4人で結婚しよう」
3人が驚いたように美和を見た
「さっき言ったでしょ 離婚したら子供達どうなるか」
「それなら子供達が独立してから離婚する? 詩音今10歳後12年
家庭内別居で12年なんて牢獄だよね」
「私嫌だわ 詩音だって可哀そうでしょ」
「それならどうしたら良いか考えたの 4人で夫婦に成れば良い」
「どう貴方?」 、
「どう思う?」隼人に問いかけた
「私達もう婚前交渉してみたの」
隼人が驚いたように和夫と美和を見て 陽子も驚いた顔で和夫を見た
「一緒でしょう」美和は事も無げに言い放ち3人を見つめていた
沈黙の時間が流れ美和は一人ビールを飲み続け長い沈黙が続き
美和が和夫を見て
「和夫さん貴方自分は被害者と思ってるでしょ でもね貴方にも責任有るのよ」
和夫は美和を見た
「二人の見たわよね?」 頷くと
「二人長い間抱き合って居たでしょ 貴方私抱いた時
暫くぶりだったって言ってたわよね」
「陽子さんとエッチどれ位の時間?」
この二人抱き合っている時間2時間とか3時間抱き合って居たでしょ
エッチしなくても抱き合っていた 多分お部屋に居る時はずっとだと思うの
和夫さん寝る時横に居るから良いと思ってたでしょ?」
抱きよせて好きとか愛してるとか言った?和夫は首を振った
「陽子さん和夫さんの事どうなの?」陽子が下を向いた
「好き?嫌い?」
陽子が顔を上げ
「今でも好きですごめんなさい」項垂れた
「和夫さん私とでは駄目?」
和夫は頭の中が 余りに突然の申し出に混乱していた
「隼人はどう?」
「和夫が良いと言えば」 隼人は美和を見ながら言い
皆が和夫を見つめ 沈黙が続いた・・・・・