投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

Sorcery doll (ソーサリー・ドール)の最初へ Sorcery doll (ソーサリー・ドール) 256 Sorcery doll (ソーサリー・ドール) 258 Sorcery doll (ソーサリー・ドール)の最後へ

王都奇譚-9

シャンリーは賭博場と遊郭の利権を握っていたが、奴隷市場の利権は、暴徒鎮圧の件のからみでロンダール伯爵とフェルベーク伯爵に譲ったので、高額な牝奴隷の売買の大きな利益を奪われている状況に、内心では強い苛立ちを感じることになった。
ターレン王国には、ドワーフ族の細工師の職人がいるわけではない。牡のリングと牝の指輪を大量生産できるわけではなかった。賭博場で大勝ちした客や遊郭に頻繁に訪れる客に密かに契約について教えて与える量と、奴隷市場の高額奴隷と落札した貴族に流す量を生産するのが限界だった。
牝の指輪を装着した牝奴隷が落命すると主人の牡のリングは壊れ、逸物から外れてしまう。牝の指輪を回収して、再びリングと指輪のセットを生産する素材とするか、牝の指輪を別の主人に再利用するしかない。
鉱石から素材を取り出すドワーフ族はターレン王国にはいない。銀貨を素材としていた。やがて銅貨を素材とすることになった。
舞踏会で白銀のブレスレットとアンクレットを身につけた王の寵姫たちを見た貴族たちの中で、バーデルの都で入手できる牡のリングや牝の指輪について知る者たちは、王の逸物には凄い牡のリングがついているのだと噂した。
たしかに強烈な快楽を王は与えるのは間違ってはいないが、それは生き血を啜られ、死にギリギリまで近づいた果ての快楽と陶酔だとは想像できない。

ロンダール伯爵は、バーデルの都から得た収入で、孤児を集めて世話する村を領内に作った。街の娼館ではない「僕の可愛い妹たち」を見つけるための場所を作ることにしたのである。
王都トルネリカの貴族たちの退廃は、結果としてロンダール伯爵領内の民衆の支持を高めたともいえる。
幼児や少女を愛好するロンダール伯爵の趣味と邸宅で「僕の可愛い妹たち」に読み書きや計算などの知識を教育した経験は、孤児たちの心を癒しながら育てることに活かされた。
リヒター伯爵領、ストラウク伯爵領、テスティーノ伯爵領以外の伯爵領で、奴隷として少女や乙女や若い女性が集められて競売されて得た収益で、ロンダール伯爵領の孤児たちは育てられた。
ロンダール伯爵領で熱心に保護されたのは女児で、男児は密かに王都トルネリカやフェルベーク伯爵領へ引き取られていく子供たちは、男色家の紳士たちに恋人として寵愛されることになった。
フェルベーク伯爵領は、のちに奴隷制の法を領内の自治権を行使して制定し、男色の文化が花開くことになる。女性は家畜と同じ財産として扱われ、刑罰として女性への種づけがおこなわれた。闘技場で勝ち抜くことで、男性は奴隷から市民の身分となる機会が与えられた。裕福な者は市民以上の小貴族として身分を買い、闘技場での対戦や市民に課せられる労働が貴族同様に免除された。小貴族の少年は貴族や小貴族の大人から保護され、教育され、寵愛される。
女児を産み家畜のように扱われるのを受け入れられない女性たちは、テスティーノ伯爵領かロンダール伯爵領へ逃亡しようと試み、闘技場で鍛え上げられた闘士の兵士に殺害された。
それは女伯爵シャンリーを、親衛隊のギレスがフェルベーク伯爵と結託して裏切り、執政官としてバーデルの都を奪い取る事件が起きたあとの状況である。
ランベール王はシャンリーを始末しておきたかった。フェルベーク伯爵は、シャンリーを排斥して恋人の親衛隊隊長ギレスとバーデルの都を奪いたかった。
通貨偽造の罪を仕立て上げられ、牡のリングと牝の指輪を製造していたのを、偽造通貨の密造の証拠として親衛隊隊長ギレスによって、フェルベーク伯爵に情報が渡され、フェルベーク伯爵によって宮廷議会にシャンリーの処罰と親衛隊隊長ギレスには褒美としてバーデルの都の執政官に任命する処置を願い出る書状が提出された。男色家たちにとって牡のリングを製造するシャンリーは、憎悪すべき敵となっていた裏事情もこれは関連していた。男性の肛門を牡のリングを装着した者が犯すと、逸物に激痛が走り、最悪の場合は悶絶して死に至る。
助かっても深刻な勃起不全にみまわれる。
奴隷売買はシャンリーが処刑されたあとも行われ続けた。女性は家畜同然の財産というフェルベーク伯爵領の考え方は、バーデルの都の奴隷競売から生まれた。

強姦者ロイドが潜入したジャクリーヌ婦人の邸宅では、ロイドによってジャクリーヌ婦人が覚醒の時を迎えた。
ジャクリーヌ婦人はなぜ自分の肉欲が強く、見た目があまり衰えることがなかったのかを知ることになった。

「あ、あぁ、も、もう許し……ああぁっ、イッたばかりなのに、んああぁっ!」

這いつくばるジャクリーヌ婦人を犯しながら、手をのばし、豊満な乳房の敏感な乳首をロイドがきつく摘まみ上げた。
ビュッビュッビュッと指先で扱くたびにジャクリーヌ婦人は母乳を噴き出す。
ロイドが母乳にまみれの手でジャクリーヌ婦人の重く張りつめた双乳をわしづかみにして、濃厚な母乳の匂いに誘われるように、膣内の奥へ思いっきり熱い白濁をぶちまけた。
ジャクリーヌ婦人は自分が本当に絶頂の極みに達すると、男性が射精するように牝の花から、愛蜜を噴き出すばかりでなく、敏感な乳首が疼いて母乳を噴き出すことを知った。

酒場に訪れた商人の若い夫婦にロイドは声をかけられた。それも妻の左指にはシャンリーに好き放題に弄ばれた嫌な思い出がよぎる牝の指輪がはめられているのに気づき、ロイドはシャンリーが自分を殺すためにふたりにロイドを探索させたのかと、緊張して店の中で胃の中身を吐きまくりそうなほど、胃がキリキリと痛んだ。

「ロンダール伯爵だと。知らねえよ、そんな貴族様なんてな。それより、あんたに聞きたいことがある。あんたの隣にいる女が指につけてるそれは、まさか、牝の指輪なんかじゃねぇだろうな?」
「牡のリングと牝の指輪について、教えておきたいことがある。そして、これを渡せば、俺の任務完了だ」

ニルスが小銭の入った小袋をテーブルに置いた。
商人が取引しているようにロイドは小袋を受け取る。


Sorcery doll (ソーサリー・ドール)の最初へ Sorcery doll (ソーサリー・ドール) 256 Sorcery doll (ソーサリー・ドール) 258 Sorcery doll (ソーサリー・ドール)の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前