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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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王都奇譚-8

アルバータの牝の花は、ゴーディエ男爵の生き血を啜った快感でたっぷりと濡れていた。どんな愛撫よりも、血を与えるほうが、かたくなに怒りで閉ざした心を開くことになるとはゴーディエ男爵は思ってなかった。
アルバータの両脚を大きく開かせ、逸物の先端の亀頭あたりまで牝の花に浅く沈めた。アルバータに身を重ねキスを交わしながら、逸物を激しく一気に深く突き入れた。

「んひいぃ、ゴーディエ様っ、ああっ、すごいっ、おかしくなりゅぅっ!」

ゴーディエ男爵が膣奥へ射精しながら、絶頂の叫びを上げている踊り子のアルバータの喉に咬みついて生き血を啜る。
身体をのけ反らしているアルバータの腰をつかんでいる手にも力がこもる。
右腕の傷口は血を噴き出すことなく、ふさがって傷痕すら残さず消えた。

レギーネは、ゴーディエ男爵が覚醒したアルバータを快感で屈服させながらも、自らも快感を貪る姿に、興奮して深く熱いため息をもらしていた。

舞踏会が閉会して王と3人の愛妾たちが寝室に戻ってきた時、アルバータは仰向けに寝そべり脱力したゴーディエ男爵の腕の中で、甘えるように汗ばんだ肌を密着させて眠っていた。

「レギーネ、どうやらゴーディエは、今回の試練も、うまく生きのびることができたようだな」
「はい。このブレスレットがなければ、私も興奮したゴーディエ男爵に咬みついて血を奪ってしまうところでした」

ブレスレットを撫でながら王へ報告した法務官レギーネの目は、欲情に潤み、瞳の色が変化していた。
王と4人の愛人は眠り込んでいるゴーディエ男爵と踊り子アルバータを起こさずに、別室の寝室へ移動した。
愛人4人は、王から変化した逸物の糸触手で膣内から生き血を吸われ、恍惚となりながら気絶するまで可愛がってもらえたので、とても満足した。

バルテット伯爵につながりのある王の3人の愛妾たちは、バーデルの都の護りの巫女となるはずだった女性たちである。王の異様な逸物に絶頂を3人は同時に与えられ、まるで3人の心がひとつになったようなつながりを感じていた。家族の愛情のつながりではなく、淫らな牝の獣としてのつながりを感じて陶酔した。

こうして魔都を鎮めていた踊り子アルバータは、妖魔の眷族へ堕落した。
かつての教祖ヴァルハザードと同じように妖魔の眷族に堕落させた下僕を従え、宰相でありながら王妃ルォリーファも眷族としたように、ローマン王の亡霊は眷族になる力を秘めた者を見つけ出し、堕落させて従え始めた。

王宮の舞踏会のあと、貴族たちはそれぞれの邸宅で、帰りの馬車の中で、街の宿屋の部屋で激しく交わった。それまでは子を孕むことを考え、愛撫で満足し合って、邸宅で密やかに恋をしていた。それがこの夜から変わってしまった。
欲情が抑えきれず、馬車の中や、邸宅まで帰らず宿屋に宿泊して、逸物を牝の花に受け入れ、貪るように交わった。
男色家の紳士や、邸宅のメイドと快感に溺れる令嬢や貴婦人たちはこの目に見えない力の変化の影響を受けなかった。

「旦那様、メイドの女などに、このような事をなさっては、んっ……ふぁっ……いけません、ああっ、んっ!」

舞踏会に行かなかったルーク男爵は、邸宅に仕えている若いメイドの私室へ忍びこみ、全裸になるとベッドで寝ているメイドに襲いかかった。
まだ邸宅に仕えて半年のメイド、まだ少女の面影が残る乙女に欲情したルーク伯爵は、昼間の温厚な紳士と同じ男性とは思えない荒々しさで、まだ処女の乙女の身体に快感のありかを教えこむように、全身を手や唇と舌で愛撫した。
情を交わすことをまだ知らず、ルーク伯爵を父親のように慕っていた乙女は、足の小指まで舐められて、知らなかった快感をルーク伯爵に仕込まれていく。
身分違いで貴族様と情を交わすことはいけないと教えられているメイドの乙女が拒もうとするほど、ルーク伯爵は興奮して、この夜はメイドに猛った逸物を咥えさせた。経験のない乙女は、逸物が膨れて限界に達して射精するのを察することができない。口から吐き出したところでルーク伯爵が白濁した粘液をぶちまけたので、戸惑い不安に泣いている乙女の髪や顔が白濁まみれになった。
射精して半勃起に萎えていても、欲情の火はおさまらず、顔や髪が白濁まみれの乙女と濃厚なキスを交わすと、恥じらう乙女の牝の花からあふれる愛蜜を舐め取るように、股間に顔を埋めてむしゃぶりついた。

「だ、旦那様、あっ、そこ、あっ、ふうぅぅっ、ううーんっ!」

唇や舌で愛撫されたことがなかった敏感な淫核を吸われ、乙女は愛撫で絶頂する快感にびくっびくっと身体を震わせた。
乙女の快感に乱れた淫らな様子に興奮が昴ぶったルーク男爵は、乙女に自分の逸物を握らせ上下に扱く愛撫を教えた。
半勃起だった逸物が、乙女のぎこちない愛撫に再び猛る。するとルーク男爵は、まるで自分が若い頃の勢いを取り戻し、身も心も若返ったような気がした。

王都トルネリカの貴族の人々の見えない運命の天秤は、秩序から混沌へ肉欲の昴りによって揺れ傾き始めていた。
辺境のように異界の門や具現化した触手の魔獣が出現したわけではなかった。しかし、貴族たちの心は辺境の村人たちの心が淫夢によって悩ましい思いを感じながらも蝕まれていくよりも速やかに、快感を求め混沌の熱狂へと身をゆだねた。

王都トルネリカの変化は、バーデルの都にいる女伯爵シャンリーが望んだ彼女の呪力を増大させる変化をもたらしたりはしなかった。
王都トルネリカから快楽と興奮を求め、巨大な歓楽街に変えられたバーデルの都へ赴く貴族たちが増えた。奴隷の競売のオークションで牝奴隷のメイドが高額で落札される。牡のリングを装着した貴族たちが王都トルネリカに帰り、舞踏会で目をつけた令嬢や貴婦人たちを連れ帰ると、牝の指輪をつけた牝奴隷のメイドも寝室に呼び、3人で一緒に乱交することもあった。また遊郭では、遊女の主人を交代する儀式に失敗して落命する事故も以前より増加した。


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