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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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王都奇譚-10

「おい、これは牝の指輪か?」
「まだ未契約の指輪らしい。この指輪をはめた相手は、あんたの逸物についたリングの契約者になる。シャンリーがあんたにはめた牡のリングは、どうやらかなり危険らしい。俺たちのようにリングと指輪は男女で使われるものなのに、あんたのリングは、牝の指輪が失われていて凶運であんたを殺そうとするそうだ」

ロイド窃盗団は、子爵ヨハンネスとメイドのマーサの案内で邸宅に侵入した。
ジャクリーヌ婦人は自室でロイドの手下に床に押し倒され、ロイドに牝の指輪を強引にはめられた。
ジャクリーヌ婦人は、ロイドたちが牝の指輪をはめようとしているとは思わなかった。服を乱暴につかんで破かれ、6人の手下に床にうつ伏せにされている。
ロイドは片膝をついてしゃがみ、ジャクリーヌ婦人の左手に指輪をはめると、前髪をつかんで顔を上げさせた。

「ジャクリーヌ婦人、お前は俺と契約を結んだ」

ロイドは、ニルス夫妻に教えられた契約の誓いの言葉を、ジャクリーヌ婦人に聞かせた。

ロイドは絶頂して母乳を噴き出すジャクリーヌ婦人の子宮にたっぷり射精して、逸物を抜き出すと、手についている母乳を舐めた。

ジャクリーヌ婦人は、王都トルネリカで覚醒した王の愛妾たちのようにヴァンパイアになったわけではなかった。
ロンダール伯爵が特別に作って用意した呪物の牝の指輪をはめられたことで、彼女自身も知らなかった魔性が呼び覚まされた。
ジャクリーヌ婦人は、男性の精気を奪い自らの命の糧にするサキュバスだった。

サキュバスが出す母乳のような甘い匂いの体液は、人を欲情させる効果がある。人はまだ視界も狭い赤ん坊の頃に、この甘い匂いを嗅いで母親の乳首をしゃぶって母乳を飲み安らぎを感じながら育つ。
赤ん坊は手を乳房に添え、乳首を吸う。その欲望は授乳の時期を過ぎて、母親の乳房の代わりに、自分の指をしゃぶったり、何かお気に入りのものをしゃぶる癖のあと、大人になる頃には忘れられてしまう。
赤ん坊の頃は食欲も性欲もまだ混ざりあっていて、満足すると安心して眠る。
まだ絶頂の痙攣が続いているジャクリーヌ婦人を仰向けにすると、ふくよかな乳房にかぶさるように顔を埋める。するとロイドの頭をジャクリーヌ婦人が撫で、そっと抱きしめる。
撫でられていたロイドが、ジャクリーヌ婦人の乳房を揉みしだき、敏感な乳首にむしゃぶりつく。

「あぁん、あふぅ、あぁっ、気持ちいいっ、もっと、んああぁっ!」

ロイドに甘えたような嬌声を上げ、ジャクリーヌ婦人は、膣洞がキュッと収縮して、甘い痺れのような快感にじわりとまた愛蜜があふれ出すのを感じる。

ジャクリーヌ婦人の容姿は、今はブラウエル伯爵を産んだ頃の乙女の頃の容姿を取り戻していた。牡のリングが呪力で引き出し強化した精気が、ジャクリーヌ婦人の身体の膣奥へ射精するたびに注ぎ込まれている。

ブラウエルが生まれたあと、夫のケストナー伯爵がジャクリーヌ婦人との交わりを避けたのは、精気を奪われることに自覚していないまま恐怖を感じていたからである。また、ジャクリーヌ婦人を調教した男色家の貴族は、バンパイアやサキュバスに前世で遭遇して命を奪われた犠牲者だった。

イルメラ婦人に対する嫉妬と殺意が、餌を奪う敵に対する闘争本能だったことをジャクリーヌ婦人はロイドに精気を与えられ絶頂と陶酔を感じ、さらにそれでも犯されていて理解した。

フリーデの父親ケストナー伯爵は、貴族の血筋を濃く受け継いでいる人物で、魔性に覚醒していないとはいえ、ジャクリーヌ婦人を孕ますことができた。
ヴァンパイアとなった王の愛妾たちが、ゴーディエ男爵の生き血を恍惚とするほど美味に感じるのと同じである。
ケストナー伯爵の精液と一緒に注ぎ込まれる精気はサキュバスの魔性を秘めていたジャクリーヌには、御馳走だった。貴族の中には目に見えない強い力を無自覚のまま受け継いでいる者がいる。肛門を犯されながら腸内に射精されても、サキュバスの魔性を秘めたジャクリーヌ婦人は精気を吸収できた。
息子のブラウエルにも肛門で交わりを求めたのは、サキュバスにとって貴族の精気を吸収する快感を忘れられなかったからだった。美少年の子爵ヨハンネスは精気を吸収するための餌だった。

精気を満足するまで与えられ母乳に似た体液を噴き出す絶頂とその直後の陶酔の中で、ロイドに乳房にむしゃぶりつかれて吸われる快感は、サキュバスに堕落したジャクリーヌ婦人の心を蕩けさせる。
ロイドは体液を飲み、口の中に広がる甘い匂いに、乳幼児だった頃の欲情が刺激され、牡のリングは逸物を猛らせる。

3日ほど眠らずにジャクリーヌ婦人と交わり続けたロイドが、さらに行為を終えたミーナとマーサを左右に侍らせて、メイドの私室で夢をみないほどぐっすりと眠り込んだ。
ロイドの手下たちは、ロイドが眠り込んでいる間にジャクリーヌ婦人の私室に乗り込み、全員、意識不明の状態にされかかった。サキュバスを相手に手下たちは根こそぎ精気を奪われてしまった。

「ロイドさん、ジャクリーヌ婦人と3日間、部屋にこもってやりまくっても、半日ぐらい寝込んだだけで腹が空いたって飯をがっついてたんだろ?」
「ヨハン坊やから聞いたんだけどな。寝込んだっていっても、ミーナとマーサともやってたんだってよ。どれだけ強いんだって感じだよな」

手下たちは、ロイドの驚異的な精力と性欲に心から敬意を込めて、ロイドの兄貴ではなく「親分」と呼ぶようになった。

ブラウエル伯爵が留守の隙に、ジャクリーヌ婦人の邸宅にロイド窃盗団が、ロイド以外は住み込みの使用人のように潜りこんだ状況になってしまった。

「おはよう、ロイド。私、メイドさんの服装、すごく似合うと思わない?」

ミーナもメイド服を着て満面の笑みを浮かべながら、マーサと一緒に毎朝ロイドを起こしに来る習慣ができた。
朝勃ちしたロイドの逸物をミーナとマーサが舐めていた。


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