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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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教祖ヴァルハザードの淫夢-1

ランベール王の肉体を手にいれた亡者ローマン王。
蛇神の神官の後継者シャンリーによって呪われし氷の心臓とされ、生き血を啜る人の姿の魔獣となったことで、遠い過去の前世の記憶を彼は手に入れた。
神聖教団の教祖にして帝国宰相ヴァルハザードは、消滅する前に悪あがきで自分が復活するための種となる記憶を、未来へ残していた。
記憶は不完全で、自我を形成するには不足していたが、ローマンの欲望には影響を与えていた。人の生き血を啜りたい。それも若く美しい魔力を持つ女性が望ましい。そんな思考が生まれてきたのは、ヴァルハザードのばらまいた記憶の欠片のせいである。
亡者ローマン王は、自分が何者かわからなくなる瞬間がある。
愛妾としてランベール王から寵愛を受けていると疑わずに、愛撫されて快感に溺れている女性から生き血を啜る時、自分はヴァルハザードだと思うのである。
しばらくして、生き血を啜る陶酔から醒めると、ローマンだと思うのだが、なぜ快楽の一瞬だけ自分がヴァルハザードだと感じるのかはわからなかった。
ヴァルハザードの記憶が不完全な転生者であるローマンに与えた影響は、おぞましい変化であった。

ヴァルハザードは、宰相として君臨し、王妃を虜にした。幼い皇子を擁立し、後見人の王妃の側近では、最も権力を持つ地位の宰相となった怪物は、王妃におぞましい快楽を教え込んだ。

王妃ルォリーファの膣洞を、ヴァルハザードの猛った肉槍が貫いている。根元まで深々と突き刺されたまま、ヴァルハザードにルォリーファのたおやかな裸の女体が必死にしがみついていた。
膣内を激しく擦られているわけではないが、ルォリーファは涙を流し、ひたすらあえぎ声を上げ、恍惚とした淫らな表情を浮かべている。
ルォリーファの膣内に挿入されているヴァルハザードの肉槍は、異様なものとなり、おぞましい快楽を王妃に与え責め続けていた。
肉槍の先端のかりから下の肉柱は根元まで髪の毛よりも細く鋭い線虫なものが、無数に生えて蠢き、先端を膣壁に潜り込ませているのである。体液を注入して、代わりに膣内から血を肉槍へ送り込んでいた。
ルォリーファは体液が注入されて熱くなった膣壁が甘く疼くのを感じていた。肉槍に開かれたわれめからは、血の混ざった愛蜜を垂らしている。
そのわれめから長い十数本の妖しげな糸触手が這い出ると、ルォリーファの陰核や乳首の先に、鋭い先端を血を奪うために突き刺す。刺されるたびに痛みと快感が走り、ルォリーファの女体が反応してこわばる。
突き刺していない糸触手は、ほっそりとした首や乳房や上腕や太股に巻きつき、柔肌をたわませていた。
膣内と敏感な牝の急所から血を奪われながら、繊細な蠢く糸触手に縛られ、柔肌をくすぐられる。
そんな異様な快感で責められ続ける女体は、もうどれだけ絶頂の痙攣を起こしたのか、もうルォリーファ自身にもわからない。
ヴァルハザードがうめき声を上げた。膣内の張りつめた異様な肉槍の先端から熱いねっとりとした子種の白濁を子宮に放ちながら、ルォリーファの首筋に喰らいつくように牙を立て、生き血を啜る。

「あうぅ、んほおおぉっ、んうぅっ!」

ルォリーファは、端正な美貌とはかけ離れた獣じみた淫らな声を上げ、絶頂から気絶するまで、意識を一気に快感に染め上げられる。
ランベール王が愛妾の首筋から口を離すと、幻の中のルォリーファと同じように犯されがら、膣内と敏感な部分と牙を立てた首筋から血を啜られた愛妾が絶頂の果てに気絶して、あられもない姿を晒しているのだった。
愛妾の膣内から抜き出すと糸触手が半勃起の肉柱の中へずるずると戻っていく。触手が戻った肉柱には、赤い小さな斑点が残るだけである。

(何が起きているのだ……私は誰だ?)

ヴァルハザードとルォリーファの快感の記憶がローマンをしばらく混乱させる。
しばらく射精後の息の乱れがおさまる頃になると、自分がローマンであることを思い出す。記憶が混乱して、肉体に異様な変化が起きるのは、交わりながら生き血を啜る時だけである。
息子のランベールの意識を滅ぼして、ローマンは身体を強奪したので、ヴァルハザードという怪物に自分の自意識が滅ぼされはしないか、ローマンはそこに不安を感じていた。
幻の中で、ルォリーファがあえぎながら何度も名を呼ぶので、自分と同じ怪物がヴァルハザードと呼ばれている者だとはわかるが、神聖教団の教祖であることや帝国の宰相であることを、ローマンは知らない。
ヴァルハザードが滅ぼされる直前に、体内に憑いていた蛇神のしもべが逃げ出そ出そうとした。ヴァルハザードも逃げたいと願った。ヴァルハザードに憑いていた蛇神のしもべは、ヴァルハザードの記憶の破片を宿したまま異界へ逃げた。

死を経験したローマンが恐れるのは、またもう一度死ぬことだった。シャンリーがランベールに呪詛を行った結果、ランベールにかろうじてつきまとっていたローマンの残留思念は、ランベール王の心の消耗によって憑依することができた。

(肉体が無く、いつ消滅するかわからない不安が恐ろしい。肉体を得て愛妾の血を奪う時の感情の猛り、興奮と快感のなんと素晴らしいことか!)

ヴァルハザードは、王妃ルォリーファの感覚と自分の感覚をわずかに通わせながら、生き血を啜り、交わっていた。

王妃ルォリーファだけでなく、ヴァルハザードは法衣をまとった神官らしき女性たちとも淫らな饗宴を行っていた。
ローマンが眠っている間にも、ヴァルハザードの記憶が、夢として再現されようになっていった。
4人の神官たちは法衣をまとい、ヴァルハザードが全裸で仰向けに横たわる寝台を囲むように立っている。
ヴァルハザードの猛った肉槍の肉茎から這い出ている糸触手が、一本、また一本と神官たちの法衣の中へ侵入していく。袖口や襟元にするすると入り込むもの、脚に巻きつき這い上がるもの、法衣の布地を貫き刺すもの。蠢く糸触手の戯れにそれぞれが悲鳴を上げ始める。


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