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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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聖獣師と獣戦士と村娘-6

スト様はマリカの肌にふれたり、肌を密着させたときに、マリカの感じている快感を一緒に感じたいと念じた。
それがマリカの心に伝わったので、自慰とは思えないほど感じてしまったのだと後で教えてもらったけれど、この時は何が起きたのか、わけがわからなかった。交わっている時に感じているスト様と一緒に心が蕩ける感じと同じで、もうじっとして身を任せているしかマリカにはできないぐらい、ただ気持ち良かった。

「おやすみ、マリカ」

スト様の声が、眠気の中で遠くから聞こえてきた気がした。そのまま、マリカは眠ってしまっていた。気がついたら、もうスト様は起き出していて、部屋に入って来ている朝の光があたたかくて、もう少し寝ていたい気分になって、目が開けられずに、少しぼんやりしたまま、寝そべっていた。

(おはよ、起きて、マリカ。レナード、お腹すいたみたい)

ハッとして頭の中に話しかけてきた感じの、ちょっと舌たらずの小さな女の子のような声に、マリカはガバッと身を起こして、まわりを見渡してしまった。

(ん〜、あれ、今のは夢かな?)

マリカが変わった夢をみたとスト様と朝食を食べながら、不思議な声の話をすると、スト様が満面の笑みを浮かべた。

「挨拶して、話しかけて、起こしてくれたんだろう。そうか、視るより先にマリカには声が聞こえたのか」

レナードの護りの小人の声が聞こえたのはうれしいけれど、昨夜のことも小人に見られてたのか気になるとスト様にマリカが言った。すると、小人はレナードが寝ている間は、レナードそばから離れずにいるから、寝室に来たことはないとスト様は笑っていた。
自慰をかわいらしい小人に見られているのに気づかないで、すごく緊張しながらしていたのかと思ったので、これは本当にほっとした。
そして、気づいたのはヘレーネがパルタの都に出立する時に、ふっとマリカの耳に息を吹きかけていったことだった。
ヘレーネが息を吹きかけていった耳のほうから、護りの小人の声は聞こえた気がしたのだ。
ヘレーネは、マリカに感覚を呼び覚ます魔法でもかけていったのかもしれない。息を吹きかけられた時に、ゾクゾクッと背中を昇るような快感があった。マリカの感じやすいのが耳だとヘレーネは気づいたのだろう。
スト様にそう言うと、そうかもしれないと言いながら抱きつかれて、耳をはむはむと朝から甘がみされた。
小人に見られてるかもと思いながらも、抱きつかれて、感じやすいところを愛撫されたのでマリカはスト様の腕の中で身をくねらせながら、つい気持ちよくて甘い声が出てしまった。

マリカの巫女の潜在する魔力の覚醒は、和やかな蜜月の雰囲気のなかで、仲睦まじく行われていた。

ルゥラの街にアルテリスと腕を組んで出かけてきたテスティーノ伯爵は、念願の恋人との時間を過ごしていた。
多少、男勝りの性格の美人が好きなテスティーノ伯爵だが、マリカの母親のアカネとは、こうした感じの人前でくっついて歩くのは嫌がられたので、することができなかったのだ。
アルテリスも、男性に甘えさせてもいいと思える相手と出逢えるとは思っておらず、腕を組んで服の下の胸のふくらみの感触に、テスティーノ伯爵が少しそわそわするような興奮を感じているのを、顔では余裕があるように隠していても感じ取っているので、とても楽しかった。

執事のベルガーや館のメイドたちは、アルテリスが自分たちと同じように、本人の希望でアルテリスがメイド服を着て、あれこれと館の掃除や料理などをしているのを、テスティーノ伯爵がそっと気にして優しくのぞきに来るのに気づいていて、テスティーノ伯爵が若く美人のアルテリスに惚れきっている様子にとても和んでいた。

剣術修行と言われたので、血を吐くような厳しい特訓をするのかとアルテリスも覚悟していた。しかし、思念の力で魔力を発動させることが思いがけずにできてしまったので、しばらくのんびりしてから、またストラウク伯爵のところへ対策を相談に行こうということに決めて、ふたりで楽しんでいるのだった。

帰りの旅の途中で、外でたき火の前で寝ずの見張りをしなくても、物音や気配で目が覚めるから大丈夫とアルテリスはニッと余裕の笑みを浮かべた。
一緒に荷台で寝るよとテスティーノ伯爵は誘われ、アルテリスが幌馬車の荷台でテスティーノ伯爵の半勃起だったものをそっと口に含んでいると、テスティーノ伯爵は股間のものから全身に力が漲るのを感じた。

「アルテリス、今、何を考えてた?」
「伯爵様が疲れてるから、元気を分けてあげたいって思ってたけど、歯がもしかして当たって痛かった?」
「歯は当たってない。そうか、どこが疲れてるかわかったのか?」
「腰のあたりと、肩も少し、あと背中かな。伯爵様は、けっこう細めに見えるけど筋肉ついてるから。あと馬に乗ってるから姿勢を保つのに、意識してないけど力が入ってるのかもね」
「なるほど。肩こりも治ってしまった。アルテリス、今後は私が同じことにおまけをつけて、技を披露しよう。もう一度咥えてくれないか?」
「勃って太くなってるから、咥えなくても大丈夫な感じだけど、いいよ。あたいのお口で出したくなったら、出そうって先に言ってくれるといいな。いきなり出されたら、むせたり、口からちょうど離したら顔にかかって目とかに入るとしみて痛いから」
「わかった。でも、私が我慢しきれなくなる前に、アルテリスは驚いて口から離すと思う」
「ん〜、伯爵様、そんな強気なこと言って大丈夫かな?」

アルテリスは唾液を勃っているものに、つつっと垂らすと、軽く握ってしごいてから、微笑を浮かべて、先端からゆっくりと咥えていった。

「んふっ……じゅっ、れろっ……んふっ、じゅぷ……むぐっ……んく……」

アルテリスの唾液にまみれ張り詰めている先端が、口の中で舐められ、吸われている。先割れのあたりから、先走りの塩気を帯びた独特の旨みを感じるまで丹念に咥え続けた。


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