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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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世界樹の乙女-5

宝箱のふたが、再びバタンと閉じる。

「ミミック、ふたを閉じたままでいいから、ここに来なかったあいだに、僕が何をしていたのか聞いてくれ」

マキシミリアンは閉じた宝箱のふたに再び手で撫でながら、ダンジョンを留守にしていた経緯から話し始めた。
辺境に蛇神の異界の門が開かれたこと。異界に連れ込まれた人間の娘が、錫杖に意識を閉じ込められた状態でダンジョンに現れたこと。平原よりも北方のルヒャンの都へ行き、細工師のドワーフ族の友人に錫杖を賢者の石に錬成してもらったこと。マキシミリアンが賢者の石をダンジョンで生成変化させて、人間だった娘は新しい肉体的を得たこと。

「その時、広範囲に他の娘たちの心に強い影響が出たみたいで、ミミックの事が心配になって、会いに来たんだ」

マキシミリアンが、ダンジョンを隠れ家にする以前は、このミミック娘が、ダンジョンの管理者であった。

「その元人間の娘も、御主人様のしもべになされるおつもりですか?」

宝箱の中から、ミミック娘が思念でマキシミリアンに声を伝えてきた。

「いや、しもべにはしないよ。リーナは結婚を禁じられている神聖教団の僧侶だったんだが、僕の親友クリフトフの息子に恋をしているようだ」
「御主人様、ふたを開きます。当たらないように離れて下さい」

今度はゆっくりと宝箱のふたが開いていった。箱の中から白い女性の両手があらわれて箱のふちに手をかける。
銀色の長い髪はふんわりと耳の下あたりから波打っている。目元はタレ目で左目の下に小さな黒子がある。ちょっと厚めのぷるんとした艶のある唇が微笑している。瞳の色は淡い金色なのがとても印象的である。ミミック娘は卵型の顔立ちをしている。両肩が出ているゆったりとした白い布のドレスをまとい、見た目ふんわりおっとりとした落ち着いた雰囲気を醸し出している。
ミミック娘は腹部のへその少し下あたりから上の上半身だけは人の姿で、下半身は宝箱の姿をしている。
ミミック娘は目の前に立っているマキシミリアンにそっと両手を広げた。
マキシミリアンはミミック娘と抱擁すると、目を閉じてキスを求められたので、そっと唇を重ねた。

マキシミリアンは、エルフ族のセレスティーヌと結婚する前に、趣味でダンジョンを探索していた。
最下層の階に到達したマキシミリアンはさらに隠しダンジョンがあることを発見し、ミミック娘のいる部屋に到達した。

キスをしているうちに部屋の壁や天井に淡い青白い光を放つ象形文字のようなものが浮かび上がり、大部屋を明るく照らし出す。マキシミリアンからキスで魔力の供給を受けたミミック娘が、ようやく目を覚ましたのである。
ダンジョンの管理者なのだが、ミミック娘は、ほとんど眠ってすごしている。本人は貴重な魔力を温存するためと言っているが、本当はなまけ者なのではないかとマキシミリアンは思っている。

「はぁ、はぁ……御主人様、もっと気持ち良いことをしていただけますか?」

キスのあとマキシミリアンにドレスを脱がされたミミック娘は、むっちりとした乳房を愛撫されていた。すると宝箱の鍵穴を、くぱっとひろげて、マキシミリアンにおねだりをしてきた。

普通の宝箱だと思い、鍵穴に鍵の仕掛けを解除しようと針金を入れようとすればどうなるか。ふたがいきなり開き、槍を手にしたミミック娘がふとどき者を串刺しにする。
ミミック娘の鍵は、自分が伴侶として選んだ男性の勃起した性器である。まちがった鍵や盗賊たちが鍵解除に使う針金を入れられると、激怒したミミック娘の攻撃を受けることになる。
ミミック娘の使う槍は、かつてゼルキス王国の初代国王が、エルフ族から貸りていた獄炎槍という武器と同じ物である。
古代エルフ族とミミック娘は何か関係があるようだとマキシミリアンは思っているが、真相は不明である。

ミミック娘が心を許して愛した男性には鍵穴の擬態を解いて、交わりを求める。マキシミリアンは全裸になると、両膝をついて鍵穴に先端の亀頭を当てがい、ぬちゅりと一気に肉棒の根元まで深々と挿入した。
箱のふちをつかみ、マキシミリアンが腰を動かすと、身を乗り出したミミック娘がマキシミリアンの頬に両手を添えて、情熱的なキスをする。
ちゅ、ちゅぷっ、ちゅく……ミミック娘の上品で清楚な顔立ちからかけ離れた淫らで情熱的な舌を絡めあうキスは、マキシミリアンを興奮させる。
ミミック娘の鍵頭から響くねっとりと湿った水音。ミミック娘のあえぎ声。

「ミミック、もうイキそう?」
「はぁん、は、はいっ、いくっ、いっちゃいそう……気持ち、よくて……わたし、もう……い……あっ!」

びくっとマキシミリアンに身を乗り出して抱きついているミミック娘の上体が震えた。
そして―――。

「んはぁぁあああっ!!」

ミミック娘が喉を震わせ泣きそうな声を上げると、興奮しているマキシミリアンもミミック娘の鍵穴の奥の淫らな締めつけに限界を迎えた。
ミミック娘の鍵穴の奥へ、白濁が歯止めがきかない勢いでほとばしる。

「んはぁ……はぁ、はぁ……はぁん……はああぁっ……」
「ミミック、だ、大丈夫か?」
「ん……大丈夫……でも……御主人様の……すごい……です」
「すまない。つい、ミミックの中に……」
「いいんです。私から、御主人様にせがんだのですから……セレスティーヌ様も、こうして交わり、子を孕んだというのは驚きです。魔力が強すぎて、私では、子を孕んで差し上げることはとても……。でも、こんなにすごく気持ち良いと知ってしまったら……」
「でも」のあたりはミミック娘は独り言のような小声になったので、マキシミリアンには、うまく聞き取れなかった。

「ミミックはたしか、卵を産むって前に聞いたことがあるけど……ん、何か言ったか?」
「いいえ、御主人様、なんでもありません……大好きですよ」

ミミック娘はクスクスと笑い、マキシミリアンに抱きついた。


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