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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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世界樹の乙女-6


マキシミリアンはダンジョン管理者のミミック娘に、リーナの影響が、上層階には及んでいないことを聞き出して、ほっとした。ミミック娘は、宝箱の中でマキシミリアンの助手としてダンジョンの管理を継続している。
ミミック娘によると、ハンターたちの訪れる上層階と、魔物娘たちが暮らしている下層階との間の転送魔法の仕掛けが、うまく障壁となってくれたらしい。
翌日、リーナをミミック娘の宝箱の前まで連れて行ってみたが、ふたは開かなかった。マキシミリアンは、ミミック娘が眠っていると判断した。

イライラすると喧嘩しそうな魔物娘でまずマキシミリアンが思い浮かべたのはオーグレスだった。オーガという鬼人族の女性は、オーグレスと呼ばれる。
マキシミリアンは、ダンジョン暮らしで体がなまらないように、オーグレスに格闘訓練してもらっている関係である。

「あんたが私の体に、一回でも攻撃を当てられたらお願いを聞いてやるよ」

マキシミリアンはオーグレスの至近距離で殴られる寸前に、オーグレスの一撃を魔力で受けた。オーグレスが容赦なく殺す気で殴りかかった時、拳に魔力が込められていたのを、魔力で返した感じであった。
バチッとオーグレスの握りこぶしと、マキシミリアンの突き出した手のひらの間で破裂音が鳴り、オーグレスは弾き飛ばされた。
こうしてマキシミリアンはオーグレスに認められることになった。
魔物娘やマキシミリアンたちが暮らす階層に、もしもハンターが侵入したとしたら、オーグレスに撃退されるだろう。上層階の魔獣オルトロス―――巨体の双頭の魔犬をオーグレスが殴り飛ばし、気絶させて捕獲したところを、マキシミリアンが発見した。魔物娘の階層の警備員として、マキシミリアンが殴り殺されるかと思ったが、どうにか保護したのがオーグレスである。

オーグレスはマキシミリアンを見かけると、いつも通りに訓練に誘われた。

(いつもより、かなり攻撃が激しい)

普段ならマキシミリアンにも攻撃する隙を作ってくれるのに、それがない。マキシミリアンは緊張しながら、慎重にオーグレスの攻撃を回避していた。 

「疲れた。オーグレス、もう休憩にしないか?」
「まだまだ、これから!」

オーグレスの回し蹴りが、身を反らしてかわしたマキシミリアンの鼻先をすごい勢いで過ぎる。
マキシミリアンとオーグレスは汗だくになっていた。それでも手合わせが終わらない。
マキシミリアンは、オーグレスに必死にしがみついた。そのままオーグレスの耳を甘噛みした。

「ひっ! いきなり何を……んっ!」

マキシミリアンは無視してオーグレスの汗ばんだ狩猟着の上から乳房のふくらみを揉んだ。
マキシミリアンは手に魔力を込めて必死に愛撫した。そうしないと気絶するまで手合わせを続けさせられる気がした。まず耳を甘噛みしたことで、オーグレスに激怒されかねない。

「そういうのは他の娘がいるだろっ、ちょっ、やめ……ひゃあぁっ!」

動きやすいように狩猟着は膝上の短めのスカートになっている。マキシミリアンはオーグレスの内腿のあたりも撫でる。
筋肉がついて引き締まった体つきのオーグレスだが、乳房のふくらみは弾力のある柔らかさがある。
マキシミリアンが、強引に唇を奪う。

「むぐっ、んんっ……ふはっ、マキシミリアン、私と交尾する気なのか?!」
「嫌なら、振り払えばいいじゃないか」

オーグレスが抵抗すれば、元旦に抱きついたマキシミリアンぐらい振り払って腕の中から逃げることはできる。

「てっきりマキシミリアンは、私のことなんてメスだと見てないと思ってたよ」
「そんなことはないよ。それにいくら激しい訓練をしても、もう気持ちがもう落ち着かないんだろう?」
「他の娘たちみたいに、マキシミリアンを、私も御主人様って呼んでもいいんだな……後悔しても、離さないからな!」

マキシミリアンは、オーグレスに力強く抱擁された。オーグレスは、背の高めの体を鍛えている女性という姿で、人間に近い。髪の色は茶髪で訓練の時は邪魔にならないように結んでいる。
特徴は真紅の瞳と、魔力を身体能力の強化に使っていることである。
マキシミリアンが知らなかったことが、交わってみていくつかわかった。
激しく興奮したり、欲情すると、額に縦に割れたもうひとつの目が開くこと。
そして、処女膜があることがわかった。
オーグレスの部屋のベッドで、彼女の体を観察しながら、たっぷりと時間をかけてマキシミリアンは愛撫した。
体力勝負では勝てる気がしなかったこともあるが、オーグレスが初体験だったこともあり、恥ずかしがる様子が初々しくて、マキシミリアンも興奮した。

「オーグレスの乳首は陥没してたけど、勃ったな。さわられると感じる?」

オーグレスは服を脱ぐと、実は大きめの乳房をしていて、乳輪は広めで乳首が陥没していた。狩猟着で、胸のふくらみが動くのに邪魔にならないようにきつく押さえつけているらしい。

「胸が大きいからって、隠すことないと思うんだけどな」
「なっ、恥ずかしいだろっ、胸なんて脂肪の塊だし、自分がメスだってことを見せびらかしているみたいじゃないか!」
「オーグレスは、頼りになる女性だと思うよ。それに、きれいな胸のかたちをしてるのに、もったいない気がする」
「マキシ……いや、ご、御主人様はこんなに胸が大きなメスは嫌じゃないの?」
「大きめだろうが、小さめだろうが、オーグレスの体だろう。世界にひとりだけの体を嫌いになったりしないよ」

エルフ族の伝承によればオスがオーガ、メスはオーグレスと伝えられている。
地上ではすでに絶滅している種族で、オーグレスの彼女だけでなく、ダンジョンで生成された魔物娘たちはそれぞれの種族の最後の生き残りといえる。
人間はたくさんいるが、それぞれ世界にひとりしか存在しないという意味では何もかわらないと、オーグレスに話して聞かせた。


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