世界樹の乙女-3
翌日、マキシミリアンは、リーナとアラクネを会わせてみた。
マキシミリアンは、アラクネの部屋を出されて通路でしばらく待たされた。全裸になったリーナを、アラクネは丁寧に蜘蛛脚も使って、抱きしめたりしながら採寸していたからである。
リーナの服作りはアラクネに承諾してもらえた。アラクネが妬いて、リーナの服作りを断られるかもしれないと、マキシミリアンは心配していた。
前日にマキシミリアンとたっぷり仲良くしたせいか、アラクネはリーナにとても優しく接しているように思えた。
基本的にアラクネはあまり感情を表情に出すのは苦手なのだと、マキシミリアンは思い込んでいた。積極的に自分から他の娘と雑談する娘ではないはずなのに、リーナにアラクネは笑顔を見せながら、どんな服がいいかと提案していた。
リーナは、神聖教団の僧侶の法衣以外の服を、あまり着たことがなかった。リーナはセレスティーヌの服を着ているが、なんとなく落ち着かない感じがすると、アラクネに話していた。
アラクネは、リーナに、笑顔で何度もうなずきながら話を聞いていた。
（う〜ん、たまには手をつないだりするとか、こっそり愛撫するだけじゃなく、しっかり交わることも大切なのかもしれない。もし、イライラしてる娘がいて、リーナを見つけたら、妬いて突っかかってしまうかもしれない。そんなことになったら、リーナの風の刃で、僕の娘たちが大変なことになりかねないな）
妻のセレスティーヌがダンジョンに帰ってくるまでに、魔物娘たちのテリトリーをマキシミリアンは訪れて、２日に１人ずつ発情している娘と交わった。
交わった翌日には、魔物娘をリーナに会わせてやった。これはダンジョンで、リーナが退屈しないようにという、マキシミリアンなりの気づかいでもあった。
もちろん、毎日、魔物娘たちとしていたら、さすがにマキシミリアンでもしんどいという理由もある。
セレスティーヌが帰ってくるまでに、マキシミリアンのことを「御主人様」と慕ってくれている魔物娘たちに、普段はできないことで、感謝の気持ちを伝えて驚かせてみたいと思った。
スライム娘はマキシミリアンに通路で発見されると、走って逃げ出した。マキシミリアンは走って追いかけて、行き止まりまで追い詰めた。
「スライム、なんで……」
そこまで言って、逃げたのかと聞く前にマキシミリアンは、久しぶりに本気で全力疾走したので、ぜいぜいと息が上がって、その場で壁に手をついたまま、話せなくなってしまった。
「あぁっ、御主人様、大丈夫？」
うなずきながら、マキシミリアンは、人型スライム娘の両腕や両脚が、水色になって透けているのが気になっていた。
マキシミリアンが腕にふれようとすると恥ずかしそうに、スライム娘は腕をさっと後ろに隠した。
マキシミリアンは息が整うと、いきなりスライム娘に抱きついた。
「はわっ、ご、ご、ご、御主人様？！」
「ひんやりとして気持ちいいな。しばらくこのままでいてくれ」
そのうちにスライム娘の擬態が解けてしまって、髪も腕や脚のように透けて、足首から先が、小さな水たまりみたいになり、初心者ハンターが着る狩猟着に革鎧という服装も、水色の半透明な裸体にマキシミリアンの腕の中で変わっていく。
小ぶりな乳房の胸の真ん中あたりには、淡く光を放ち、鼓動のように点滅している魔石の玉石が透けて見えている。
走って火照った体を冷ますには、スライム娘はちょうどいい温度で、とても柔らかい。スライム娘の瞳は、少し濃い紫色に変わった。マキシミリアンは、そのままスライム娘の唇を奪った。
「ん……あ〜、御主人のせいで、人間のふりが完全に解けちゃいましたよ」
「スライムは、人間のふりをするの好きだよね。僕は、このままでも素敵だと思うんだけど」
「ふふっ、御主人様、本当ですか？」
「うん。なんか綺麗だし」
するとスライム娘が、少しうつむいて微笑しながら、マキシミリアンに抱きついて甘えてきた。
どうして逃げたのかとマキシミリアンが聞いてみた。少し前から、胸の奥がドキドキとして、腕や脚や髪などが透けたままになって上手く人間のふりができなくなってしまったらしい。
やはり、賢者の石からリーナの肉体を生成した時から、スライムはなぜかそわそわしてしまい、人間のふりが不完全になっていた。
スライム娘は、人間のふりをしておかないと、恥ずかしいらしい。スライムの部分を露出しているのを他人に見られるのは、どうやら、他人に裸を見られてるみたいな感じなのだという。
「それで逃げたのか。でも、僕が急に走ったから息が上がってふらふらになったら、心配して近くに来てくれた。スライムは優しいな」
「御主人様、いっぱい胸がドキドキさせたら、人間のふりができなくなっちゃいますから」
「僕も裸になればいいかな？」
スライム娘はまわりを気にしている。マキシミリアンに抱きつかれているのを、通路を徘徊している他の魔物娘に見られないかとても気にしているようだった。マキシミリアンは行き止まりの壁に手をついて念じると、スライム娘の背後に木の扉が出現した。
「スライム、部屋に入ろうか？」
「……はい、御主人様！」
即席で隠し小部屋をマキシミリアン作って、スライム娘を連れ込むと、扉は壁に戻って外からはわからなくなった。
「御主人様、なんか暗い部屋ですね」
「スライムが見えればいいからね」
すると、スライムの体が、青く淡い光に包まれて暗い部屋の中で浮かび上がって見えた。
「もっと恥ずかしがってないで、声を出しても平気だよ、向こう側には聞こえないから」
床に膝のあたりから下は水たまりのようになって、這いつくばっているスライム娘の丸い美尻をむぎゅむぎゅとつかみ、マキシミリアンはずちゅずちゅと挿入したもので突きまくった。
スライム娘の膣内はとてもぬるぬるとしているが、肉棒を締めつけてくる感触もある。