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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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蛇神祭祀書-2


エステルは、シャンリーの背中を親指や手のひらを使い、マッサージを始める。

(はぁ……シャンリー様は後ろ姿もすごく美しい。でも、今、私、服は脱いでるけど、普通にマッサージしてる。もしかして、シャンリー様は、私がいろんな事を知らない小娘だから、お戯れに、からかわれたのかしら?)

館で働く使用人は全員女性で、使用人の中には、恋をして仲良しの年上の先輩たちもいる。マッサージのやり方は、使用人たちの間で教えられる。
先輩メイドたちが、庭の手入れの土いじりなど、少し筋力を使う仕事をしたあとなどには、新入りメイドにマッサージするように言って、やり方を教える。

「思ったよりも力があるのね、いいわ」
「はい、ありがとうございます」

エステルは誰かとキスしたことは初めてだった。しかし、先輩メイドたちが人のあまり来ない調理場の食糧庫で、キスをしているのを偶然、見かけたことはあった。でも、先輩たちのキスは、唇を軽くふれ合わせるだけのキスだった。
あんなに腰から力が抜けてしまうほど、気持ち良くて、立っているのも大変なほどの行為だとは思ってなかった。
エステルは困惑しながら、女主人にからかわれたのだと思い、少しむきになってマッサージをした。汗ばむほど力を込めて、シャンリーの背中や腰のあたりをぐいぐいと揉みほぐした。

「お疲れさま。エステル、なかなか良かったわ。今度は貴女がうつ伏せになりなさい」
「ええっ、シャンリー様、そんな私なんかに、そんなこと」
「今すぐ私から降りて、ここにうつ伏せになりなさい」

しかたなく、うつ伏せになり目を閉じたエステルの腰から背中のあたりを、シャンリーは、すうっと柔肌にぎりぎりふれる感じで、指先を滑らせるようにして撫で上げた。

「ひゃっ!」

背中を押されて揉まれると思っていたところに、シャンリーから、まったく違う愛撫をされて、エステルが思わず声を上げた。

「くすぐったくても、できるだけ声を出さないように我慢してみなさい」
「はい、シャンリー様、すいません」

シャンリーは指先で撫でる以外にも、背中だけでなく、ほっそりとしたうなじや肩の丸みにも、チュッチュッとキスの雨を降らせた。エステルは必死に声を上げないように、ぎゅっと目を閉じて、身を強ばらせていた。

「え、あの……シャンリー様?」
「おとなしくしてなさい」

シャンリーは、エステルの靴下を強引に脱がせ始めた。
目上の者に足の裏を見せることは、はしたなく失礼だとされている。足の裏は汚れやすい部分と考えられているからである。目上の者が下僕に足をさらすのが失礼にならないのは、下僕は入浴や沐浴で主人の体をしっかり洗ったり、着替えを手伝う役目があるからである。
また、人前で女性が生脚を人目にさらすことは、全裸で相手を誘っているようなもので、こちらも女性として、はしたない行為だと思われていた。これは、夜、ベッドで眠る時は全裸で眠る習慣があることに関わっている。長い靴下や丈の長いスカートを、メイドたちが身につけているのは、こうした常識があるからであった。

エステルは、靴下を脱がされて、シャンリーに生脚を愛撫された。足首やふくらはぎを撫でられ、感じやすい内股のあたりを撫でられた。
さらに足首にキスをされ、足の指まで舐められた時は、思わずあえぎ声まで洩らしてしまった。

「あぁ、シャンリー様、メイドの私の足など、いけません、汚い、ですからぁ……あ、だめ、です、はぅっ、だめぇぇ、んああぁぁぁっ!」

恥じらいながら身悶えているエステルの様子を、シャンリーは堪能した。
シャンリーは身を起こすと、また泣いているエステルを強引に仰向けにして、上からかぶさるように抱きついた。シャンリーはエステルの手首を押さえつけ、唇を重ねた。

「ふっ、んんんっ、ん……っ、ふっ……んぷっ、ふぁ……っ……はぁ、はぁ……」

激しさを増していくキスに、エステルの体から力が抜けていく。シャンリーが、ねっとりと舌を絡め合う濃厚な長いキスのあと唇を離すと、うっとりとしたエステルは、わずかに口を開いたまま、シャンリーの舌を追うように舌先を少し出してしまっていた。ふたりの舌の間に、唾液の細い糸がきらきらとのびていた。

「んん〜〜っ!」

シャンリーはエステルの腕を上げさせ、脇の下にもキスをして、チロチロと舌を這わせた。ぴくっとエステルは身を震わせ嬌声を上げる。
シャンリーは愛撫で、悦びを知らなかったエステルの無垢の体に隠された、快感のありかを暴いていく。

くちゅっ、ぬちゅっ、ぬちっ。シャンリーのしなやかな指先でエステルのわれめがまさぐられ、淫らな水音が寝室に響いている。
淡い恥毛もエステルの溢れる蜜でたっぷりと濡れて光っていた。同時に、エステルのまだ育ちきっていない白く柔らかいふくらみと先端の尖った実を口に含み、舐め転がしながら、シャンリーはエステルに絶頂の悦びを教えようとしている。

「シャンリー様、はぅんっ、はぁん、あぅっ、あぁんっ……ひぅぅっ、す、すごいぃ……んいいいぃぃっ!」

ぷしゃああっ!
エステルのわれめから、潮吹きが始まった。小刻みに絶頂の痙攣と同時に、エステルの腰が跳ねるような動きでうねる。

くったりと脱力したエステルのわれめから、シャンリーは指先を離す。その愛蜜まみれの指で、エステルの唇にそっとふれた。

「……んっ……じゅぷ……れろっ、ふっ……」

絶頂の余韻の中でシャンリーの指先を、恍惚とした表情を浮かべ、愛しそうにしゃぶっていた。

こうした戯れのあと、シャンリーはエステルのさらさらとした髪を撫でながら、普通の男性との交わりが、退屈で快楽は少なく、中途半端なものか、快楽ならば、女性が相手のほうが上だと話して聞かせた。
ただし、異性と交わらなければ子を孕めないことや、獣人族と人間族は、どれほど交わっても孕まないことを教えた。


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