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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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蛇神祭祀書-3


シャンリーは、メイドの少女のエステルの前で、淫らに牝の花をくぱっと両手のしなやかな指先で開いて見せた。

「今まで、国王をふくめて汚らわしい男性たちから、好き放題に犯されてきた私のここを、舐めて慰めて欲しい」

「シャンリー様っ、ぴちゃ、れろっ、びちゃっ、ぬちゅっ、んんっ……ふぅ、ちゅっ、ちゅ、ちゅっ、んっ、れろ……」

シャンリーのわれめの上部の牝の淫らな肉粒を中心に、エステルはわれめの中にも舌を差し入れて、あふれる蜜を舐め取るように、小顔をシャンリーの恥丘にうずめて愛撫した。
エステルの唇のまわりは、シャンリーの愛蜜まみれになる。シャンリーがもっと刺激が欲しいとせがむように、エステルの後頭部を両手でつかんで、ぐいっと押しつける。
やかてシャンリーが声を殺し、身を震わせて絶頂へ達すると、エステルは嬉しそうに顔を上げてシャンリーを見つめ、満面の笑みを浮かべていた。

シャンリーは、エステルに普通の男性との交わりについては教えた。だが、普通ではない男性が稀に存在することは黙っておいた。

傭兵ガルド。
巨漢で体全体が逞しく大きい。子供と大人の体格差があるように、股間の物はかなりの巨根で、穴な中が全体的に擦られる。そして、普通の男性が最悪10を数え終える前に射精して萎えてしまうのと比べて、なかなか射精しないのも悪くなかった、さらに1回射精しても、すぐに萎えきらずに、3回射精するまで萎えずに続けられるほど絶倫なのだった。

密偵の青年レナード。
普通の男性が勃起しても最悪は手の小指ぐらいの長さ、手の親指ほどの太さもない。今まで3度、結婚した名門貴族の紳士たちやランベール王のものは、その範囲であった。
だが、青年レナードは、体格は中肉中背なのに、あれの勃起した長さは手の親指の2倍ほど。親指よりもひとまわりほど太い。ガルドのほうが巨根ではあるが、なかなか逞しい。
そして、媚薬の香を嗅がせて、連続で勃起と射精を続けさせたのに、衰弱死せずに逃亡した。精力だけなら、ガルドを上回っているかもしれない。

(私が蛇神の神官として御加護を受けているように、密偵のレナードは愛と豊穣の女神ラーナの加護を受けているのかもしれないわね)

この2人の存在は、とてもめずらしい。異性との交わりで、自慰とはまた違う絶頂を感じることができる者をシャンリーは他に知らない。話を聞いても、実際に自分の目で見て、交わってみなければ、常識外すぎて信じられない話だろう。
シャンリーは自慰をしながら、この2人の男性たちとの戯れと、蛇神の生贄に捧げられて、絶頂したように死んでいく女性たちのことを思い浮かべている。

シャンリーはメイドの少女エステルと、昼過ぎから日が暮れるまで戯れていた。その後、シャンリーが食事を済ませて書斎で読書している間に、エステルは寝室を清掃した。
シャンリーの書斎には、王都やバーデルの都で収集した書物が本棚にずらりと並んでいる。その中にはターレン王国の歴史書もある。
シャンリーの最後の言葉も、後世の歴史家によって歴史書に残された。

「そんな、待って! お願い、もう少し待って」

彼女の処刑を見た民衆は、人命を軽く見ていたと気づき人生観を変えたという。シャンリーの前にも、王都の貴族が数多く犠牲になったが、気高く振る舞い、正確には諦めきって取り乱す気力もなく処刑された。彼女ほど激しく取り乱す者はいなかった。死刑執行人の手記の記録には、こう記されている。

「処刑された者たち全員が、女伯爵シャンリーのように泣き叫んで、命乞いをすればよかったのだ。そうすれば、民衆も人命の重さにもっと早く気づき、これほど多くの人数の処刑が執行されることはなかっただろう」

蛇神の信仰の儀式と秘術について記録されている祭祀書も、女伯爵シャンリーの邸宅の書斎に並んでいた。

女伯爵シャンリーは、猥書の蒐集家であった。書斎の本棚に並べられた猥書の中に、祭祀書がまぎれこんでいる。祭祀書は手に取り読む者に合わせ、内容や装丁の認識が変わる。シャンリー以外の者には、卑猥な内容の物語が記された書物と認識される。
時には読んだ者が物語の内容を自分の体験だと思い込んでしまうことがある。シャンリーの2人目の夫であるゲルストナー男爵は、シャンリーを殺害して屍姦して肉を喰ったことを告白するおぞましい遺書を残して縊死した。
祭祀書を読もうとする者は、祭祀書に意識を読み取られ、命さえも弄ばれることがある。

シャンリーはゆったりとソファーに腰を下ろし、どこか恍惚とした表情で、膝の上に乗せた祭祀書のページを静かにめくっていた。

ランベール王の生きている肉体を、亡者であるローマン王の意識が侵食して奪ったことを考えながら、祭祀書をながめていたシャンリーの頭の中には、自分の意識を他人と入れ替えられる呪法が浮かんでいた。祭祀書は読むのではなく、感じるための呪物である。

書斎の扉がノックされ、シャンリーは祭祀書を閉じて本棚に戻してから、返事をした。メイドのエステルが、寝室がいつでも使えるように整ったことをシャンリーに報告すると、恭しく一礼して書斎から立ち去った。
エステルは、昼間の出来事をあえて意識しないように気を使っていて、少し態度がぎこちない。

ターレン王国だけでなく、ゼルキス王国をふくめて、かつての蛇神を信仰する聖地に戻す。そして、蛇神の神官として君臨する。そのためには、もっと時間が必要だとシャンリーは考えている。
それに女神信仰の影響力が、蛇神への信仰の復活を阻むのではないかという不安を、密偵のレナードに逃亡されたことで感じていた。レナードは女神ラーナに加護された者な気がする。

流れ者のガルドが、ゼルキス王国の聖騎士や騎士団と辺境で戦い、蛇神の贄として志願兵たちと一緒に戦死するはずが、駐屯地の国境の街道沿いに待機していた後発隊を率いてパルタの都を占拠した。
これも想定外であった。


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