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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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賢者マキシミリアン-2


または、愛人の体を、たまに気分を変えて、いろいろ交換して楽しもうと考えていたのかもしれない。

(リーナちゃんに、マキシミリアンが手を出す前で良かった。ミレイユにお母様がついていながら、と文句を言われるところでした)

聖騎士ミレイユには、夫婦で勝手にダンジョンを改造して暮らしていることを内緒にしている。

ニアキス丘陵のダンジョンは、マキシミリアンのご先祖様と、セレスティーヌのご先祖様が協力して作った、かなりの大傑作なのである。

嫉妬するエルフ族の美人妻を持つマキシミリアン公爵は、かつてハーレムを作って暮らすことを夢みていた少年の心を忘れていない、困った大人なのだった。

ターレン王国の王ランベールは先代から受け継いだ後宮があり、毎晩でも、日替わりで、別の女性を選んで交わることができる。
そうなると、みんなやることは同じに思えてきて、逆に性欲が減退するという深刻な問題に直面することになる。

翌日、昼食前までベッドで眠り込んでいたマキシミリアンは、気持ち良さに目を覚ましたが、そのまま仰向けに寝そべっている。
マキシミリアンの股間の朝勃ちしているものを、セレスティーヌが気が向いた時はおしゃぶりして起こすのが、夫婦の習慣になっている。

「ふぅ〜、気持ちいい」

マキシミリアンが射精して思わず言う。セレスティーヌはマキシミリアンのぬるぬるの白濁した精液を飲み込んでから、ゆっくりと唇を離した。

「……ん、おはよう、マキシミリアン」

セレスティーヌは、昨夜の全裸姿ではなく、簡素な服装を着て微笑している。

「夕方まで寝てそうだったから……そろそろ起きて、お食事にしませんか?」

マキシミリアンは、セレスティーヌの手首をつかんだ。セレスティーヌがベッドに倒れこんできたのを、笑いながら抱きしめる。

「ちょっと、んっ……ぁっ……」

服の上から、マキシミリアンはセレスティーヌの乳房のふくらみを揉みまわす。

マキシミリアンは、淫らなことなんて興味ありませんという感じで、すましている感じの女性が、乱れていくのが好きなのだった。

耳を甘噛みして舐められると、セレスティーヌは恥ずかしいのに、つい、こらえきれずに、甘い小さなあえぎ声を洩らしていた。

エルフ族の人間族とは少し形のちがう耳が、かなり敏感な急所だと、マキシミリアンは知っている。

丈の長いスカートの下の美脚も撫でまわして、セレスティーヌの恥ずかしがる表情や甘い声を聞いて、興奮してきて、ふたりでキスをしているうちに、マキシミリアンの股間のものが勃起する。

セレスティーヌに服を脱いでもらって、マキシミリアンは結局、恥じらう美しいエルフ妻の蜜穴の中に、思いっきり射精してしまった。

「はぁ、はぁ、はぁ……もぅ、本当に、交わりが大好きですね」
「だって、セレスティーヌがあんなにやらしい声を出して、恥ずかしがるから、つい興奮しちゃって」

くったりとしているセレスティーヌの頬を撫でると、マキシミリアンはようやく起き出し、浴室に向かった。

ダンジョンは扉の取っ手をつかんで、行きたい部屋を思い浮かべて開けると、その目的の部屋に行くことができる。

遅めの朝食を終えて、錫杖の中にいるリーナから、マキシミリアン公爵夫妻は、焼き討ちされた村に亡霊がいる話や、異界の扉が開き、村人の若い女性を連れ込まれ、ひどいことをされている話を聞き出した。

(う〜ん、うちのミレイユちゃんは、もう連れ込まれないだろうけど)

ミレイユが魔剣に嫁いだ件は、神聖教団の神官たちから、賢者様と呼ばれているマキシミリアンは把握済みである。

「どうやら、リーナちゃんは蛇神のお嫁さんになりたくなくて、逃げて来たらしいね」

セレスティーヌは、異界の話ですでに鳥肌が立つほど気持ち悪がっていたが、夫の話を聞いて眉をひそめた。

「さて、どうしたものか。このダンジョンから錫杖を持ち出せば、蛇神のしもべどもが、リーナちゃんを捕まえに来る」

「マキシミリアン、その若い女の人を狙って襲ってくる蛇は、ここにも来る?」

セレスティーヌが怯えて言った。亡霊など、そうした話をセレスティーヌは苦手で、とても怖がる。

(ここには、若い娘はいないから、大丈夫じゃないかな)

マキシミリアンはそう思ったが、言ったら、せっかく機嫌のなおったセレスティーヌが怒り出すと困るので、言わずに黙っておいた。

「ダンジョンには、蛇が入って来れないから、リーナちゃんも蛇神に気づかれないってわけだ。大丈夫だよ」

セレスティーヌが、ほっとした表情になった。

「ミレイユちゃんの魔剣がダンジョンに現れた時から、ダンジョンにドラゴンが生成されて、うちの貴重な肉料理の食材になってるわけだけど。さて、リーナちゃんの錫杖がダンジョンに来たから、新しいものが生成されてるかも。できれば食べられるものだとありがたいけど」

(え? ドラゴンが肉料理の食材?)

リーナが驚いているようなので、マキシミリアンが笑って錫杖に話しかけた。

「うん。僕の奥さんは、エルフ族で狩りと料理がとても上手なんだ」

(すごいです!)

「リーナちゃんにも、ドラゴンのお肉料理を食べさせてあげたいです。マキシミリアン、何か考えがあるんでしょう?」

「……あるけど、言ったらセレスティーヌは怒りそうだからなぁ」

リーナが蛇神に狙われないようにしなければ、何にリーナが宿っていても、蛇神の異界へ持ち去ろうと、蛇神のしもべがやって来る。

「それに、頭の悪い自分のことしか考えない連中が、リーナちゃんの秘密に気づいたら、蛇神に渡したがる。でも、蛇神にしばらくあきらめてもらう方法ならある。リーナちゃんの子孫は、また狙われるかもしれないけど」

セレスティーヌは、夫が錫杖を隠した理由を、直感的に察した。


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