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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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出生の秘密-1

オーク族の発情期についての研究した文献はほとんどない。なぜなら、人型の異種族間で、子を孕むことはない、というのが定説となっているからである。

人間よりも小型で、子供ほどの体躯しか持たないゴブリン族は、今はダンジョン内に出現するだけだが、人間の女性を群れで凌辱することもある。

ハンターがゴブリンを殺害し、身の危険を感じてハンターを殺害することはよくある。蛇か驚いて、反射的に咬みつくようなものである。
それにダンジョンに出現する古代種は、基本的にダンジョンを育成するために侵入者を贄として捧げる傾向がある。

だが、ニアキス丘陵地帯のオーク族は、ダンジョン内で生成された古代種ではない。それに正確にはオーク族と呼んでいいものか微妙なところがある。
体躯の大きさが、文献に残るオーク族の記録よりも大きい。

ダンジョンから生還したハンターの夫のロイは、ジャイアントアントに咬まれ、体に深い裂き傷を負っていた。
彼女は幌馬車の中で手持ちの薬で手当てをしたが、夫は高熱でうなされていた。このままでは夫は死ぬ。

この幌馬車が、ニアキス丘陵のオーク族に包囲された。荷馬車には害獣避けの加工が施されているので、油断していた。

「ああ、夫を助けて……きゃあああっ!」
幌馬車の外に、人の気配を感じた妻ルーシーは荷馬車から飛び出して救援を求めようとした。

オーク族に囲まれたルーシーの衣服は、破かれて剥ぎ取られた。
真昼の丘陵地帯で、猪の頭部を持つ獣人は、鼻をふごふごとと興奮したように鳴らしながら、ルーシーに抱きつき、ねっとりとした唾液まみれの舌で、舐めまわした。

犯されても、異種族の子は孕まない。
今は動けない夫が、獲物として狩られないように時間を稼ぐ必要があった。
ダンジョン探索に向かうハンターが通りかかるのを信じて、ルーシーは運を天に任せるしかなかった。

荷馬車を囲んでいたのは、5人いや5匹のオークであった。
全裸で背中や手足は獣毛に覆われているが、筋肉質の胸板や腹筋、股間の周りは無毛。5本のそそり立つ肉柱の形状は、亀頭の下の肉茎のあたりに丸い小さい突起のようなものが5、6個ついていた。

ふごっ、ふごっ、と鼻を鳴らしてルーシーを押し倒し、4匹がルーシーの腕や脚を押さえこみ、一匹は屈んで、ルーシーの股間を嗅いだり、舐めたりした。

ぬちゅっとルーシーは舐められていて、この獣人たちは犯すために、濡らそうとしていると気づいて、耐えきれなくなり顔を左右に振って身悶えるしかできなかったが、悲鳴を上げて抵抗した。

だが、オークはおかまいなしに、ルーシーのわれめを舐め続けた。

(うぅっ、そこはだめぇ!)
オークの下は体の大きさに比例して大きいが、下は人間と同じように柔らかい。
われめを下から上へほぐすように舐められ続けていると、敏感な小粒のクリトリスも舐め上げられる。

必死に淫らな声を上げれば、荷馬車の中のロイに聞かそうな気がして、唇を噛みしめ、必死に耐えていた。

それでも、たっぷりと股間だけでなく、顔や乳房、脇の下やへそのまわりまで舐めまわされ、鼻を擦りつけられ、再びわれめを舐められていると、ルーシーの股間から、じわりと愛液が溢れてきた。

オークは愛液を舐め取ろうとしているのか、ぬちゅっとわれめに下を押し込もうてなしてきたり、尻の谷間の肛門まで、舐めてきた。

「くっ、うぅっ、んっ……んんっ!」

びくっとルーシーがオークの力強いがやらしい愛撫に反応すると、脚を押さえていたオークと交代した。

5匹がルーシーを舐めまわして、汗や愛液を味わうように楽しむ。鼻を鳴らし、時々、仲間の顔を見たりしている。
弄ばれていると思った。
ルーシーが思わず、声を洩らしたり、敏感な部分を舐められ、びくっと小刻みに震えると、腕や脚を押さえているオークまで、ふごふごふご、ふー、ふー、と奇妙な鳴き声を上げる。

情けなくなって泣き出すと、涙を舐めたあと、舐めるのをしばらく止めて、困ったように仲間と、ふごふごふご、と話し合うように、どうやらうろたえているようなので、ルーシーは驚いた。

(なんなのこいつら。人間を襲って食べるんじゃないの?)

どうやらルーシーをメスとして悦ばせようとしていたが、泣き出したので、5匹は困惑しているようなのだ。

舐めていたオークが、ふー、とため息のように鼻息を吹き出し、立ち上がって押さえ込んでいる4匹から離れると、4匹はルーシーを持ち上げて運んでいった。

幌馬車から離されていく。

「ちょっと、あんたたち、どこに連れて行く気なの、やめてっ、嫌ぁぁっ!」

負傷して動けない夫のロイが、オークに襲われる心配はなくなったが、引き離されるのも心配だった。

全裸にされて運ばれて行くルーシーは、ついに食糧として捕獲されて、他の仲間と巣で分けあって食べられてしまうと思って怯えていた。

「ひっ!」
一瞬、目の前が暗くなり、落下する感覚にルーシーが意味もわからず、短い悲鳴を上げた。

おそるおそる目を開くと、洞窟のようなところに5匹とルーシーはいた。

洞窟の壁面に小さな光の粒が発光していて、蝋燭に照らされているぐらいには明るい。オークたちは洞窟の一本道を奥へとルーシーを抱えて運んで行った。

(何が起きたの、ここはどこ?)

しばらく洞窟を進んだあと、先導していたオークが立ち止まり、鼻を鳴らしながら周りを見渡すと、洞窟の地面に這いつくばった。
バン! と地面を叩いた。

地響きのような、ゴゴゴゴッと音が洞窟内に響くと、しゃがんで地面を叩いたオークの少し先の地面の先に巨大な階段がさらに地下に向かってのびている。

(洞窟に、ダンジョンがあるの?)

洞窟と同様に、石段や石壁もキラキラと発光している。これならオークたちが、石段から足を踏み外す心配はなさそうだった。


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