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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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 商談で課長に同行し外出します。直帰すると職場に連絡してラブホテルに向かいます。

 「今日はカミさんとメシを喰うからほどほどにしておくよ。済まないね」

 (ほどほどにしてほしいのはこっちと思いながら)「はい、わかりました」と応えます。

 ホテルで事を終えると、案の定…

 「まだちょっとだけ時間があるな。もう一回だけ付き合うよ」

 頼んでもいないのに、恩着せがましい言い方をして求めてきました。

 「ありがとうございます…」と恥じらうように返事をすると自尊心をくすぐられたようです。わたしはアクメに達するふりをしながら、腰を微妙に動かして課長を射精に導きました。

「じゃ、これ」。

 事を終えて両手を背中にまわしてブラジャーのホックをとめていると、財布を手にした課長がお札を取り出しています。

 「いいですよ、今日ぐらいは」
 「まあ、いいから。気持ちだからさ。キミにはいろいろ世話になったし」
 「いただきます…」

 「それにしても残念だな。オレ的には、今の課でプロジェクトを仕上げてからニューヨークあたりに転勤の予定だったんだけどなあ」
 「いいじゃありませんか。ご昇格なんですから」
 「まあね…。あーあ…でも今回は唐突で予想できなかったな。同期で最初に次長に昇格とは言え◆◆支店だなんてさ」
 「◆◆はいい街ですよ。ご栄転おめでとうございます」
 「常務は『もっと上を目指すには地方で経験を積んでおかないとな』なんて言ってたけど。割り喰ったなぁ」
 「期待されているってことですよ」
 「オレ、女房に『何かやらかしたの?』とか言われちゃってさあ…。まあ、年に1回くらいは女房の目を盗んで出てくるからさぁ、そんときは頼むよ」
 「はい…」。
 「じゃ、もう一枚。前払い…」。
 「いいですよ、もう…」
 「いいってば。受け取っといてよ」。

 課長が1万円札を取り出して、ブラジャーのカップに挟み込みます。

 「…まあ、潮時だったってことかなぁ。俺は◆◆でしばらくは様子をうかがっているよ。あーあ…せめて最後の一発は中で出したかったな…」
 「万一のことがあってはご迷惑をおかけしますから…」
 「キミはいつもそういう優等生的なことばかり言って…。ホテル代、それで払っといて」。

 孕ませでも面倒をみる気概も甲斐性もない男に限って、膣内で射精したがるのはなぜなのでしょう。

 課長が散らかしたままの使用済みのコンドームや空き袋を片付けて部屋を出ます。

 階下へのエレベーターに一緒には乗りましたが、支払いを済ませてラブホテルを出ればもう課長の姿は見えません。妙に名残を惜しまれたりすることもなく助かります。

 課長はタクシーを拾いに大通りに向かったと踏んで、逆の方向に歩いていきます。
 街灯の下で腕時計をかざして時刻を確かめると歩調を少し早めます。折よく、通りかかったタクシーを拾うと別のホテル街の名前を告げます。 


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