First Cunnilingus-4
「うーん」
一瞬生真面目な表情をして、すぐにおどけたような笑顔になる。
「ちょっとは、ね。もし、くさいにおいとかしたらやだなぁ、って……でも、お兄ちゃんだから、やっぱり恥ずかしくない。だって、『こいびと』だから」
しのちゃんの両膝が、きゅっきゅ、と、俺の顔を軽く締めつける。
「それに、ね」
この、なにかを企んでいるかのような笑顔。校庭のドッジボールでボールをキャッチして、ちょっと意地悪をする男子にぶつけてやろうかと構えたときに見せるような笑顔。
「お兄ちゃん、エッチだから」
そう言って両手を頬に当て、またわざとらしくきゃー、と声を上げる。
「そうだよ、俺、エッチだもん。しのちゃんの裸も、おっぱいも、それから……ここ」
しのちゃんのワレメを指でなぞる。柔らかくてしっとりと湿った陰唇。
「しのちゃんのここ、なんて呼ぶか、前に教えたよね、覚えてる?」
「おぼえてなーい」
「ほんと?じゃあ、もう一回教えてあげるよ」
「えー、やだぁ。なんか、すっごいやらしい言い方なんだもん」
ぷくぅ、としのちゃんの頬がふくれる。
「へへ、だって、大好きな女の子にはさ、そういうこと言ってもらいたいから……ほんとは、覚えてるんじゃない?」
「……おま……んこ?」
「そ、そうだよ。で、しのちゃんは、何年生だっけ」
「あ……えと、小2おまんこ、だよね」
全裸のしのちゃんのM字開脚の無毛ワレメ、ぺったんこの胸の手触り、キスしたときの息臭やワレメをクンニしたときの恥臭、放尿したばっかりの外性器の味、そして8歳のしのちゃんの口から漏れる「小2おまんこ」。視覚・触覚・嗅覚・味覚・聴覚の数え役満だ。
「そう、小2おまんこ……俺、しのちゃんの小2おまんこ、かわいくって大好きだよ」
「ふへへー、やーらしい」
「しのちゃんも、俺のおちんちん好きでしょ」
「ふふ」
「……ちょっと、舐めてみる?」
「やあだぁ」
半分マジなトーンだ。まだちょっと刺激が強すぎるかな。
「うそうそ、じゃさ……」
もう、射精中枢の針はレッドゾーン右端まで来ている。
「しのちゃんの小2おまんこ舐めて、気持ちいいの出すからね」
「うん、いいよー」
あっけらかん、だな。クンニされて気もちよくなった気配もない。さすがに8歳ではまだ性感反応はないか。
しのちゃんの股間にもう一度顔を埋める。温かくすべすべした肌とそれよりは温度が高い外性器の粘膜。クリトリスが露出していない陰核包皮、小陰唇のヒダに隠れて見えないけれどまだ残るおしっこ臭がその存在をアピールしている尿道口、舌尖に逆らうほどの肉厚に乏しい小陰唇、そして小さな丸い穴から膣内の恥臭が漏れ出していそうなしのちゃんの8歳の処女膜。しのちゃんの小2おまんこを舐める味。まだオナニーももちろんセックスも知らない、単なる泌尿器に過ぎないはずの8歳の外性器。でも、ペドフィリアにとって、俺にとって、愛する女性の性的な象徴でそしてなによりも芳しく愛おしい、無毛ワレメの中の小学生おまんこ。
くはぁ、しのちゃん、しのちゃん。骨盤底筋で抑え込んでいた精嚢のポンプが一気に全開になる。しのちゃんのおしっこ臭い無毛ワレメに顔を埋めながらしのちゃんのすべすべした太腿を抱きしめ、手を添えられずに中空で浮いている膨れきった亀頭からびやっ、びやっ、と射精した。
風呂場から出ると、スピーディーモードでシーツを洗っていた洗濯機が乾燥モードに切り替わっている。夜の洗濯は近所迷惑になるからできれば避けたいのだけれど、いくら自分のものとはいえ精液まみれのシーツの上で寝るのはちょっと避けたい。あれだな、しのちゃんをオナペットにするときは、コンドームが必須かも。腹上射精って、自分のおなかにかかってもちっとも気持ちよくないしな。
しのちゃんをお風呂に入れるかどうかは一瞬迷ったけれど、汗をかいていたから、という言い訳で通すことにして一緒にシャワーを浴びた。舐めまくった股間を俺が必要以上に丁寧に洗うと、しのちゃんはひたすらくすぐったがって嬌声のエコーをユニットバスに響かせた。隣の人、まだ帰ってきてないよな、大丈夫だよな。
台所で俺と並んで夕食の支度 ―とは言ってもさおりさんから渡されたタッパーをレンジで温めるだけだ― をするしのちゃんの身体から、俺が使っているボディシャンプーの香りがする。今年の春くらいまでは想定もしていなかった、自分の部屋に「こいびと」が来てエッチなことをして一緒にシャワーを浴びて一緒に食事の支度をしているという情景。夢じゃないかと頬をつねろうとする前にしのちゃんが
「お兄ちゃん、ぼーっとしてないで、このサラダお皿に分けてっ」
と言って俺の膝裏に入れた蹴りは痛かったから、やっぱり夢ではないんだろう。
メンチカツは小ぶりだけど厚みがあって、箸を入れるとじゅわっと肉汁がにじみ出た。ソースをかけなくても十分に旨味があって、しのちゃんによると家でさおりさんが作るメンチカツとまったく同じ味らしい。パエリアはシーフードがふんだんに入っていて、ごはんもサフランの黄色が鮮やか。日曜日のバレンシアを小一時間さまよってやっと見つけたパエリアはたぶんこんな味だったんじゃないかと思わせるくらい美味だ。
満腹で食器を流しに運び、乾燥が終わったシーツをベッドに広げると、しのちゃんがそこに飛び乗ってテレビを点けた。四時間ぶっ通しとやらの音楽特番が映し出され、画面ではリトグリが歌っている。こうなるとしのちゃんの関心はテレビにしか向かなくなる。