未亡人との歪な関係⑦-5
「冴子さんの指……気持ちいい」
冴子の行為を受け入れつつ、一言も話さなかった佳織が、冴子の気持ちに察して応えるかのように言葉を発する。
そして、ついばむように冴子の唇に軽くキスをして髪に指を通す。
冴子は指に少しだけ力を込めて、目を閉じた。
幾度か交わったことを思い出して、佳織が悦ぶ場所に指を擦り付ける。
「ん、んんっ、気持ちいい……」
髪に通していた指に、力が込められるのを冴子は感じた。
とろとろに溶けたそこで、指を出し入れする度に、水飴のような体液が手にまで滴り落ちる。
まるで自らの指が男根になってしまったかのように、冴子の指は悦んでいる。
指が、感じているのがわかる。
「ん、冴子さん、下着……脱いでもいい……？」
冴子は、頷いてショーツから下着を引き抜くと、べっとりとした粘液で手のひらまで汚れている。
「やだ。恥ずかしい……」
佳織は自らの下着を脱ぎながら、冴子が体液のついた指を見ているのを見て、目を反らした。
そんな佳織に、何も言わずに中指を佳織の口腔内に押し込む。
「んっ…？！」
まるで男根のようになった指は、佳織に愛撫してもらうことを望んでいる。
喉奥まで差し込むから、佳織はかなり苦しそうな顔をしていた。
だが、佳織は冴子の手を優しく掴むと、その意を察したように自ら顔を動かして、まるでフェ×チオするように舐める。
「んっ……」
思わず冴子が声を漏らす。
切れ長の目に見つめられて、中指の根元から舌でなぞりあげられる。
冴子の子宮がぎゅううっと疼いた。
冴子は二人にかかっている布団を剥ぎ取ると、横向きになっている佳織の体を仰向けにさせて、脚を開かせる。
そして、左脚の太ももに舌を這わせて、時折きつく吸う。
「んっ、んんっ」
佳織は体を仰け反らせる。
「あ、うっ……！」
吸いながら、思わずその脂肪に噛みつきたくなる。
ひどく加虐的な気持ちになって、何度も痛いほど冴子は噛み付いた。
「は…ぁっ……さ、えこさんっ……」
明日、きっと自分はひどく落ち込む。こんなにも、しかも女性に加虐的な扱いをするなんてーーーそう思いながらも、この溢れ出た欲求は止められなかった。
何度も痕がついてしまいそうなほど噛みつきながら、ついにクレバスの辺りに唇が達した。
「くっ、ぁんっ」
甘い声を出して、佳織が体を仰け反らせる。
冴子は分厚めのクレバスを吸うようにしたかと思うと、唇で引っ張りながらそこに歯を立てた。
「ひっ……！！」
佳織は肉びらに歯を立てられた痛みに、思わず目が飛び出そうなほど目を見開き、しゃっくりをしたような声をだした。
腰ががくがくと、痛みに耐えながら震えてしまう。
「ん、ぅ、んん」
佳織はそれでも痛いとは言わない。
だが口元を両手で押さえ、ーーぽろぽろと涙を零していた。
そのことに冴子は気づく余裕がなかった。