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友達の母親は未亡人
【熟女/人妻 官能小説】

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未亡人との歪な関係F-3

「んっ……」

思わず佳織は甘い声を出した。冴子が背中に、爪を立てたからだ。

「したい……?好きに、していいよ。冴子さんならかまわない」

「そんなこと、言わないで。あたし、多分我慢できなくなる」

「我慢って何。どうしたの」

「ん……ぅ」

冴子は顔を佳織の胸に押し付けたまま、呻くような声を出した。

「多分、疲れてるんです。別に、誰か恋人が欲しいとか、そんなんじゃないんです。でも誰かに認めて欲しかったり、受け入れて欲しいって思ったりしてる」

「許して欲しい」と言う隼人が佳織を求めるように、冴子も同様な感情を佳織に抱いているのだろうか。

「こんなに優しくされたらあたし、佳織さんにズブズブにハマっちゃうかもしれない」

「何言ってるの。適切な関係ではないかもしれないけれど、健全ではあるんじゃないの?誰にでも彼にでも、そういう態度取るわけじゃない冴子さんが、疲れてるって自覚した時に必要なことなら、別にかまわないじゃない。
冴子さんはいつも人に対して誠実なんだから。あたし、冴子さんが好きだからとっくに受け入れてるよ」

「この状況でそんな言い方ずるい」

「んっ……」

また、背中に爪を立てられる。先程よりも少し強めで、ピリッとした痛みが背中に走る。
それでもなお、佳織は冴子の背中を優しくさすった。

「冴子さんのこと、大事だって思ってるよ」

「んん、もうっ……」

同僚の高木知親(たかぎともちか)に、冴子に対する気持ちを告白されたときでさえ、自らの心は結果的に揺らがなかった。
なのにーー
恋愛感情や、性的な欲求を向けられているのとは異なる、何の見返りも求めていないような佳織の優しさに、自らの中に蓋をしていた感情に抑えが効かなくなってしまいそうだった。

恋人がいなくたって、恋人が欲しくなくたって、誰かに優しくされ、認められたい。そんな漠然とした、形にしようのない感情だった。

「ん、…ふぅ」

佳織の甘い声が聞こえる。
佳織の柔らかな体に顔を押し付けながら、右手をいやらしい手つきで、背中に這わせたからだ。

「脱ごうか…?」

佳織はそう言うと、黒のトレーナーと中に着ているTシャツを、ベッドの中で脱いで、枕元に置いた。

「おいで」

ベッドの中で横を向いた状態で、上半身裸になった佳織が冴子の背中に再びを手を回してそう言う。
薄暗い部屋の中で、佳織が穏やかな笑みを浮かべたのが冴子にはわかった。

冴子は吸い寄せられるように抱きつくと、唇を佳織の唇に押し当てて、その口腔内に舌を差し込む。
男性のものとは違う、柔らかな舌に自らの舌を絡ませた。
佳織は冴子の動きに身をまかせているようで、舌を動かすことはなく、なされるがままだった。

「んっ、ん……」

冴子はキスをしながら、背中を爪でなぞり、時に強めに爪を立てるから、唇の隙間から佳織の声が漏れる。
おそらく痛みだってあるはずなのに、佳織は何も言わなかった。


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