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友達の母親は未亡人
【熟女/人妻 官能小説】

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未亡人との歪な関係F-2

「あら、起こしちゃった?」

「いえ。そんなことないです。トイレお借りしますね」

冴子は起き上がり、佳織の横を通りながら、髪をかきあげた。
ふわり、と冴子の香りが香る。謀らずもどきっとしてしまった。

佳織は壁側に背を付けるようにして、冴子が布団に入りやすいように先程とは逆の位置に横たわって目を閉じていると、しばらくして寝室のドアが開く音がした。

「どうぞ」

佳織は左手で布団を持ち上げて、冴子をベッドに招く。
冴子はのそのそと、布団の中に入ってきた。
冴子は横を向いている佳織に密着し、佳織の胸元のあたりに顔を押し当てる体勢になる。

薄暗いながらも、伏せた冴子の美しく、長いまつ毛が見える。
綺麗な鼻筋、目元のほくろ。
何てバランスの取れた顔立ちなのだろう、と思わざるを得なかった。

「本当……綺麗なお顔してるわよね」

思わず、自らの左手を冴子の背中に伸ばす。

「ふふ。そうかな。でも、佳織さんにそんなこと言われたら嬉しいです」

冴子がそう言いながら上目遣いをして、ベッドの中で佳織を見上げる。
吐息からは、歯磨き粉の匂いがした。
冴子が自分に何をしようとしているのか感じ取って、胸が高鳴る。

どきん、どきん。

冴子の右手が佳織の腰の辺りに回されて、するり、とトレーナーの中へと侵入する。
腰の肉に冴子の指が沈む。
自分の肌は冴子のように締まっていないし、恥ずかしかった。だが、素肌に這う指の感触に、ぴくんと佳織は体を反応させてしまう。

たったそれだけのことなのに、ジン、と腹の奥が痺れ、熱くなり出す。

だが、それは実は性的な手つきではなかった。
優しく、冴子は佳織の背中を何度もなぞる。
指先で、というより手のひら全体で。子が母に甘えるような、そんな触り方だった。

冴子はそうしながら、ただ顔を佳織の胸元に押し付けて駄々をこねるような子供のように振舞っている。

隼人もそうだが、こんなにも冴子のような自立的な大人は、少なくとも、そのように周囲に振る舞える大人はーー確かに恋人などがいなければ誰かに甘えるタイミングはないのかもしれない。
寡黙な悠斗が信頼を置くーー派手な見た目をしていても、おそらく職場でも誰からも好かれるような人であることが容易に想像がついた。
だからこそ、頼られることの方が圧倒的に多いだろうし、彼女の性格上、無闇矢鱈に誰かに甘えたりもしないだろう。
セックスだって、単に性欲の問題であって、誰かに甘えたいためにしているわけではないのは一目瞭然だ。

佳織はそっと冴子の髪の毛に指を通して、撫でる。

「今日は岳も悠斗くんもいないから。冴子さんがして欲しいこと、教えて。このままでいたいなら、こうしてればいいよ」

冴子が佳織に甘えてきていることをわかって、ぽんぽん、と背中を叩いた。

「やっぱり、子供ひとり育てた人は包容力が違うなあ」

「ええ?そりゃー、まあまあなおばさんですから」

「そんなこと言ってるんじゃないですよ」


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