レナ-5
―――ここは‥ 警察署の中です。
捜査官に呼び出され、ひとりで取り調べ室にいました。
「では始める」
出て来たのは大きな体のカラザという捜査官でした。
「君が問題の娘だと、どう証明するのかね」いきなり言います。「娘は父親と一緒に焼け死んだんだ」
「あたしにもわからない。でも、そうなんだから」証明書も何も持っていません。家に何かあったかもしれませんが、みんな燃えているでしょう。
「では、本当とは思えないな」
「どうして嘘なんかつく必要があるの」
「例えば、成りすまして遺産を狙う。例えば、成りすまして新しい名前と出生証明書を手に入れる。例えば‥」
「そんなことしない。するわけない」
「では証明しなさい。DNA鑑定をしてもいいかな」
「そうだ、それして」それからちょっと不安になります。
前にパパとけんかをして、「あんたの子じゃないもん」叫んだことがありました。その時のパパの顔‥ ≪ほんとに違ったのならどうしよう≫
当たり前だった自分の存在が、あやふやで希薄なものに思えてきました。
「ではこれで君の粘膜を採取させてもらうよ」大きな綿棒を出してきました。「いいんだね」
「はい」
捜査官は私を立たせるとスカートを持ち上げます。
「キャッ、何するの」パンティーを下げようとする手をおさえて、腰を引きました。
「粘膜と言えばここだろ。それともいまさらダメだという理由でもあるのか」ホルスターから大きなピストルを出して見せます。
それでも、あそこに魔のアレが入ってるとは言えませんでした。
≪アッチ、どこ。救けて≫ 一緒に来たはずなのに見当たりません。ひざが震えます。
「何かまずいことがあるんだな」捜査官が手を伸ばし、パンティーをいっきにずり下ろしました
そのままソファーに倒されます。開かれた股間を見られてしまいました。
「子どものくせに、こんなものを入れて外を歩いているのか」大声を出します。
それから、面白そうに魔の棒を揺すりました。「だが、まあ、いろんな趣味のやつはいる。法律に違反しているわけでもないからな」
「ひっ」しゃっくりのような声が出てしまいます。
「どうした、気持ちがいいのか」もっと揺すられました。
「やっやめて」
「だがな、こんなものを入れていたら粘膜の採取ができない」揺すって抜こうとします。
「だめ、抜けないの」
「そうか、そりゃ大変だな。私が抜いてあげよう」端をつまんで大きく回しながら、何度も引っ張りました。
もうじゃまはしませんでした。もしそれで抜けてくれるなら言うことありません。
ついでにすごく気持ちがよくて、変な声まで出てしまいます。
そして、魔のアレが、ズルズルと体の中から抜けていきました。
「出る、出る」うれしくて、腰を突き出してしまいます。
「こんなものがよかったのか」抜き去ると、「もっといいものを上げよう」捜査官がのしかかってきます。
「いやっ」蹴ってやりました。
「おとなしくしろ」アレの入っていたところにピストルの先を入れられました。
「わたしより、こいつに発射される方がいいのか? おまえしだいだ。どちらでも天国には行けるぞ」