家庭教師 咲希 -授業を始めるその前に-(2022/12/09)-5
「正直に答えてくれてありがとう。
浩一くんの年頃だと、
すぐに溜まっちゃうものね。」
「はい・・・・、
あ・・・、
いえ、その・・・。」
浩一の目が泳ぐ。
「浩一くん、私は注意をしたいんじゃないの。
勘違いしないでね。」
「そう・・・なんですか?」
「そうよ。
あのね、いくつか確認しておきたいの。」
「確認・・・ですか?」
「うん。
私、浩一くんのことをよく知っておきたいの。
特に、さっきしてたオナニーのこと。
成績アップにつながってくるから。」
「成績アップ・・・ですか?」
「ええ、そうよ。
浩一くんの年頃の男子にとって、
オナニーと上手に付き合っていくことは、
成績を上げるためにとても大事なの。
浩一くんは受験生だから特によ。」
「本当ですか?」
「ええ、本当。
だって、もし、もしもよ・・・、
『オナニーしてはいけません』って言われたら、
浩一くん、どうする?」
「そ、それは・・・。」
「困るでしょ?
モヤモヤしたままだと、
勉強に集中できないはずだし。」
「・・・それは、はい。」
「オナニーをちゃんとして、
溜まったものを出してすっきりするのって、
大事なことなのよ。
分かるでしょ?」
「・・・はい、なんとなくですけど、
分かります。」
「なんとなくで十分よ。
じゃ、オナニーのこと聞かせてね。
いいわね?」
「・・・・・はい、分かりました。」
「分かってくれて嬉しいわ。
ありがとう。
そうしたら・・・っと、
何から聞こうかしら・・・。
そうね・・・、
今日のことなんだけど、
さっきは、たまたま、オナニーしてたの?」
「あ・・・・、
それは・・・。」
「正直に教えてね。」
「実は・・・。」
「実は?」
「いつも・・・、
咲希先生が来る前にしてます。」
「え?
そうだったの?」
「・・・はい。」
浩一は頬を赤らめながら答えた。
* * *