第四十一章 アズート-1
第四十一章 アズート
「はぁっ・・はぁっ・・・あはぁっ・・・」
貫かれるまま息を乱してしまう。
「ほぅら、気持ちいいだろう・・・?」
男の膝の上で突き上げられるコックの感触が、王妃の心を揺さぶる。
繋がっている。
交わっている。
おぞましいあの男と。
「俺の顔を見ろ、マチルダ・・・」
「あああ・・・あはぁっ・・はぁっはぁっ」
「あの時、本当は抱かれたかったんだろ?」
「あっあっ・・・・ああっー・・・」
(いやっ・・・ち・・がう・・・)
「俺ぁ、お前とこうして交わる事をずっと夢みてたんだよ」
「い、いやぁ・・・」
「好きなんだよ、マチルダ・・・。
お前も俺が好きな筈さ。
でもなけりゃ、こんなに感じないだろう?」
「ああっー・・ああっー・・・あああっー」
屈辱感がマチルダを襲う。
涙が溢れてくる。
心の底から嫌悪し憎んでいた男に犯されているのだ。
「あふぅっ・・・あんっあんっあんっ」
しかも感じている。
こんなに、いたぶられているというのに。