第四十一章 アズート-8
「あああっ・・・ああっああっ・・・」
「今日から、お前は生まれ変わるのだ・・・」
新たな予感がマチルダを襲う。
(あああ・・・な、何ぃ・・これぇ・・・?)
とてつもない強い力が向かってくる。
「感じるのだ、受け入れるのだ・・・・」
「あああああ・・・い、いいっ・・・」
「いくぞっ・・・マチルダ・・・」
「あっあっ・・いいっ、いいっ・・・」
(あああ・・・いい・・・いいのぉ・・・)
マチルダの腕が、男の背中をさ迷う。
「私・・・もぉ・・・いくっ・・いっちゃうぅ」
男を見つめている。
憎しみと嫌悪感の色は消えていた。
「おおお・・・マチルダァ」
「ああ・・いいっ・・いいっ・・いいっ」
愛おしそうに男を求めている。
「今こそ、解き放ってやるっ」
「きてっ・・・・きてぇ・・・・」
マチルダの心を闇が覆っていた。
どす黒い欲望の闇が。
「あうぅー・・・・は、早くぅー」
染まっていく。
全ては闇に。