第三十一章 動く指-2
『お前は淫乱な女だ・・・』
男の言葉がそれを助長する。
「ああっー・・・あああ・・・・」
マチルダの指は夢の中での蛇達と、そして男の動きと同じように自分を犯していた。
まるで調教を、おさらいするかの如く。
『認めるんだ、マチルダ・・・』
「あぅっー・・・あっあっ・・・」
豊満なバストが揺れる。
マチルダのしなやかな指が曲がる。
クッキリと形を現した塊をなぞる。
『お前は淫乱な女だ・・・』
「あふぅっ・・・いやっいやぁ」
微かに残った抵抗する心を砕くように自身の指が這っていく。
『お前は淫乱な女だ・・・』
「はぁっ・・・くぅっ・・んふっ・・・んっ」
心が溶けていく。
声に吐息が混じる。
(そ・・そ・・・・う・・・)
マチルダの唇が開く。
「んっ・・・んふっ・・・あっあっあっ」
そして。
全てを諦めた後、不条理な官能がジワリと浮き上がってくるのだった。