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母体の神秘
【熟女/人妻 官能小説】

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母体の神秘8-3

「・・・・・」

松夫のタブレットへ新しく届いた動画のタイトルを見て

俺は言葉に詰まっていた。


タイトル:自然受精


生々しい言葉に一瞬寒気を感じて

あれこれと言葉の意味を考えてみたが

一つの結論にしか辿り着かず、極度の不安に駆られながら再生ボタンを押した。


「ちょっと奇跡的な出来事が起こったんだよ・・・

実はあれからも成一くんママの月の物を調べていたんだけどな」


映像中の竹太郎さんの発言を聞いて俺は

(おいおいおい・・・まさか松夫の親父、まだ俺のママの使用済み生理用品を漁ってたのか?)

何故?と疑問に思いながらも、続いて発する竹太郎さんの衝撃的な話に愕然となった。


「実はな、また見つけたんだよ。智美・・成一くんママの卵子

しかも受精済みのやつだったんだ・・・」


(・・・・・!? 受精済み? 一体どういう事だ??)

俺が訝しがっていると

タブレットの画面に

いつか見た顕微鏡で覗いたみたいな画面が映し出された。


そしてその画面の中央には

既に細胞分裂が途中まで終わり

成長し切って、後は着床するだけの状態の受精卵が映っていたのだった。


「いやぁ〜、本当に安全日にしか中出ししてなかったんだが、

まさか着床直前状態の受精卵が、壊れもせずに排泄されていたとはな・・

やはり安全日ってのは当てにならないもんだ」

何か仕損じたかのように、残念そうな声色で語る竹太郎さんは

「これがちゃんと着床していたら、妊娠が成立していたんだぜ?

勿体なかったが、前に性教育動画で見せた人工的に仕込んだ受精卵と違って

これは男と女が愛し合って自然にデキた、新しい命の結晶なんだよ」

などと、自分勝手で他人の都合を全く考えない様子の語り口で

「安全日に出して、これだけ妊娠に近付いたんだから

もし危険日に思い切り膣内射精したら・・・

次はしっかりと命が根を下ろすかも知れないな」

と更に怖いことを言い放つのだった。


(これって・・これって・・・)

ついに竹太郎さんの精子がママの卵子と

ママの子宮内で結ばれてしまったのだ。

なんとか着床だけは免れたものの、妊娠まで本当にあと一歩のところまで迫ったのだ。

ママと竹太郎さんは、二人の遺伝子を未来に残す繁殖行為に

寸前のところまで成功してしまったのだ。

しかも今の二人は恋人同士の関係だ。

何かの間違いではなくて

竹太郎さんという愛しい雄と、下半身の大切な所をくっ付け合い

雌として申し分なく愛された結果として

一瞬だけとはいえ、新しい命の結晶を作り上げてしまったのだった。

ママが雌の持つ生殖機能を余すことなく発揮し

危険日でもないのに子宮で竹太郎さんの子種を吸いあげ

やがて見事にママの卵と合体させて、俺と松夫の兄弟の原型を誕生させてしまったのだ。

あわや子宮内膜に定着して育つかも知れなかった受精卵を見て

もしかしたら、もう後戻り出来ない所まで来てしまったのかも知れないと

諦めにも似た心持になり、ただただ続きを待つことしか出来ない自分に気付くのだった。




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